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マコさんの姿が見えなくなった後。

「…水ちゃん、行くよ」

振り向いた彼は、聞いたことがないほどの低い声で言う。

「え、でも」

「いいから行こうって!」

荒い声を出す彼が怒っていることは一目瞭然。

何か言い返せるほどの度胸は持ち合わせていないので大人しくついて行く。

それにしても無言が痛い。
これまで2人でいる時会話が途切れたことなんてなかったのに。

「…ありがとう」

一歩先を行く背中に言う。

私が誰かに絡まれた時、助けてくれるのはいつも平野っちだ。

「…別にいいんだよ、俺は」

足を止めて振り向く。

「でも、水ちゃんは…相手にしないで逃げたらいいのにさ」

もどかしそうに瞳が揺れる。

「自分から攻撃されに行くことないじゃん」

心配してくれてたのか。
それなら私は大丈夫。

「そう簡単には傷つかないって思ってるから気にしないでいいんだよ」

私は平気だ。

「そう言っても、」

途中で言いやめた彼は、どこか悲しげな瞳をしていた。

続きを聞くことはなかったけれど。

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(プロフ) - 友梨さん» 初めまして、コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです…!まだお話は続きますので、ぜひ楽しみに読んでいただけるとありがたいです。 (2020年10月18日 0時) (レス) id: 9c2773f025 (このIDを非表示/違反報告)
友梨(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく拝読させて頂いてます!舞さんの作品とても面白くて何度も読み返してます!いつも応援しています!頑張ってください!!! (2020年10月17日 18時) (レス) id: 5a310d6604 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - じくねこさん» またコメントありがとうございます!嬉しいです!これからも楽しんで読んでいただけるように頑張りますね…! (2020年9月12日 1時) (レス) id: 9c2773f025 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - 更新ありがとございます続き楽しみ (2020年9月11日 23時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - じくねこさん» こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!作者のモチベーションアップに繋がります( ;∀;)今日も更新するのでぜひ楽しみにしていてください…! (2020年9月7日 17時) (レス) id: 9c2773f025 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月23日 10時

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