検索窓
今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:172,875 hit

42 ページ43

「ねえ、どうなのよ」

喋り方が素に戻っている。
やばい危ないやつこれ。

「…付き合ってるけど何か?」

それまで黙っていた平野っちが言い放った。

こいつほどこの嘘を言ってはいけない相手はいない。

「…は?」

声が低くなる。

「Aちゃんが?え?待って嘘でしょ」

うん嘘だよ。

とは言えるはずもない。

「嘘じゃないよ、てか嘘だったところで君に関係ある?」

口調が冷たい。
あの子犬さんと同一人物とは思えないくらい。

「なっ…」

顔色を変えた。

「そんなこと言うなら…写真週刊誌に売ってあげる!!」

カシャッ

響く無機質なシャッター音。

やばい、この写真が流れたら映画に影響が…!

「この写真を流してほしくなかったら女優をやめて紫耀くんと別れて」

付き合ってねえし。
しかも、この時期に辞めたりしたら何人の人に迷惑がかかるか分からない。

そんな自分勝手な主張がまかり通ると思っているなんて、何年経ってもこいつは変わってないんだ。

「残念でした、売れないよそれは」

平野っちが笑顔で言う。

「どういうことよ、週刊誌なら飛びつくわよ!」

それには私も同感。
芸能人のスクープとか大好物でしょうよ。

「盗撮も脅迫も犯罪だからね___」

その声とともに現れたのは、警察の人たち。

あっという間に秋菜は連行された。

「そんな、こんなの許されないわ、離してよ!」

最後まで喚き散らしていたけど。

43→←41



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
261人がお気に入り
設定タグ:King&Prince , 平野紫耀
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: x他1人 | 作成日時:2020年8月11日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。