Important daily life 【男主】 (ページ37)

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好ページ37

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｢……僕は、…まだ…好きとかよくわかんないけど……でも、一緒にいて記憶が戻るのならジョシュアさんと一緒に居たい｣

絞り出てくる言葉にしっかりと耳を傾けて、Aくんの手を強く握る。

｢ジョシュアさんと一緒に新しい記憶を沢山刻んでいきたい。ジョシュアさんとなら僕、乗り越えられると思う｣

震える口から出てくる言葉は俺が望む最高の言葉だった。

嬉しさと安心感で口角が緩んだ。それと同時にAくんを抱き締めたくなった。

『…抱きしめてもいい？』

｢…うん｣

待ち焦がれていたAくんへのハグ。

メンバー達にするような軽いものじゃなくて存在を確かめるように強く、愛を込めて抱き締める。

｢…あったかい｣

『俺たちさ…恋人ってことでもいいんだよね？』

そっと離れて、聞くと、Aくんはしっかりと頷いて、ふにゃりと笑った。

『っはぁー…本当に良かった…』

ベッドに上半身を預けると、頭をそっと撫でてくれた。

『すごく不安だったんだ。Aくんが俺の事を拒んだらどうしようって。メンバー達にも心配かけちゃったな…』

｢僕は流石に拒んだりなんかしませんよ。でも記憶がなくなる前から好きってことはだいぶ前からですよね？｣

『うん。君が店員をしてた頃から。笑顔と愛嬌がすごく好きで、いつの日からか毎日見たい、自分のものにしたいって思うようになってね』

｢えへへっ、ジョシュアさんみたいなイケメンさんにそう言われるとすごく照れますね｣

『タメ口でいいよ。あと、俺の事をシュアって呼んでよ』

｢シュア…？｣

しゅあ、と連呼しながら呼ぶ練習をするAくんが愛らしくて、可愛い。

その口を指の腹で優しく擦るとAくんは頬をほんのり赤くした。

｢えっ…？｣

『キス、してもいい？』

戸惑いつつもゆっくりと頷いた。

後頭部に手を回して、彼の唇に俺の唇をおしつけた。

じっくりと唇の味を味わうように、そっと。

お互いがお互いの味を求めて、長く。彼の上唇を優しく吸う。

夜景をバックに人影が重なり合っていた。

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雰囲気をぶち壊してしまってすみません。
作者からです。

漸く付き合いましたね。長かった…。

付き合ってからが1番長いというのに。

本来ならばここまでは20話くらいでぎゅって押し込むつもりだったのが、ちょっと気持ちがこもりすぎました。

次のお話ではイチャメインだけど、まだまだ2人のお話は続いていくので是非見てくださいね。