5. 体温 ページ5
眠さで意識が朦朧としている中
誰かの手が私の頬を撫でる
冷たくてきもちい…
A「ん…」
うっすら目を開けると
目の前にはドアップの櫻井さんの顔が
……櫻井さんの顔！？
A「ぅえっ、！」
びっくりして飛び起きる
思考が全然現実についていってない
翔「うおっ！びっくりした…」
A「ぇっ、さくらいさ…」
翔「ごめんごめん、熱下がったかなって。触られるの、嫌だった？」
A「いやっ、そんなことは…」
翔「あ、そうだ。体温計持ってきたから測ってみな？」
A「ありがとうございます…」
体温計の上のボタンを押して
脇に挟む
翔「明日仕事ある？」
A「あります」
翔「何時から？」
A「明日は午後からですけど…」
翔「じゃあもし熱下がって仕事行けるようなら明日の午前中に家まで送ってくわ」
A「やっ、いいですいいです！タクシーひろって帰りますから」
翔「いいの！俺が勝手に連れてきちゃったんだから」
A「櫻井さんは看病してくれたじゃないですか」
翔「いーから。俺ほぼなんもしてないし(笑)
それに夜に女の子1人で帰らせる訳にはいきません」
A「いやでも…」
ﾋﾟﾋﾟｯ
タイミング良く体温計が鳴った
翔「お、何度？」
A「…38.6度です」
翔「まだ結構あるなぁ」
急に
櫻井さんが私のおでこに手を当ててきた
ええっ！？
翔「あっつ……ふっ」
A「えっ」
翔「いろんな意味で顔赤いけど？(笑)」
A「み、見なくていいです！」
翔「ははっ、まぁゆっくりしていきなね」
そういって櫻井さんは
リビングへ戻っていってしまった
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作者名：ぴぃ | 作成日時：2019年1月14日 21時
