4. 櫻井翔 ページ4
A「ん…」
気がつくと
うちのではない真っ白な天井が目に入る
おでこには冷たいものが置かれ
ベッドの横にあるサイドテーブルには
病院でもらった薬の袋が置かれていた
A「どこだここ…」
必死に思考を巡らせ
微かに覚えている記憶を手繰り寄せる
A「病院いって、帰ろうとして…」
ちょうどそのとき
寝室であろうこの部屋のドアが開いた
？「あ、起きました？」
A「え…」
？「大丈夫ですか？」
A「さくら、いさん…？」
入ってきたのは
あの、櫻井翔。
翔「Aさん？ですよね？」
A「はい…」
翔「先日はどうも(笑)」
A「あの、私っ」
翔「あぁ、道で具合悪そうなところを見たので。あ、家に送ろうとしたんですよ？でも場所分からなかったのでうちに」
A「ええ！本当にすいません、私帰ります」
翔「帰れる状態じゃないでしょ？気にしないでください、今日はもう仕事もないし」
A「や、でも…」
翔「僕がいいって言ってるんだからいいんです。ほら、寝てください？」
A「…すみません」
翔「僕料理とかできないんでコンビニですけど…大丈夫ですか？」
そういって
右手に持っている袋を見せてくれる
A「全然大丈夫です…ほんとにありがとうございます…」
翔「いいえ。これ食べたら薬飲んでくださいね？」
櫻井さんは
袋からペットボトルの水と
たくさんのおにぎりやパンと
剥いた状態で売られているリンゴを出してくれた
翔「僕はリビングにいるんでなんかあったら呼んでください」
A「ありがとうございます…」
翔「じゃあゆっくり休んで下さいね？お大事に」
そういって
部屋を出ていってしまった
A「うそでしょ…」
よりにもよって
あの櫻井翔だったなんて…
不審者とか思ってた自分を殴ってやりたい
A「とりあえずなんか食べて薬飲まなきゃ」
買ってきてもらったパンを一つ食べて
薬を飲む
A「寝てていいのかな…」
なんて考えるけど
やっぱり睡魔には勝てず。
結局そのまますぐに意識を手放した
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作者名：ぴぃ | 作成日時：2019年1月14日 21時
