緑side ページ40
正門くんと一緒に買い物に行くから楽しみにしてた。
でもあんまり正門くんと2人って言うのがないからちょっとソワソワしてる。
でも会うとそうでもなくて楽しく過ごしてた。
でも急に視界に手が入ってきたと思ったら正門くんが後ろを振り向いて誰か2人と喋ってた。
緑「...誰ですか？」
1「俺らはーこいつの中学校の同級生！」
「ほんまに久しぶりやなあ」
「地元の推薦断って遠く行ったんやろ？笑」
「どうせどの学校行っても同じやないの？笑笑」
青「...」
緑「え...？」
俺の聞き間違いか分からへんけど本人達から聞いた事のない内容やった。
正門くんも顔引きつってるしこの場から離れた方がええんやろうけど、怖くて足が動かへんかった。
俺がどうしようか迷ってる間も相手2人は気にせずに昔話を繰り広げていた。
2「末澤も同じ学校行ってんねやろ？」
「お前ら2人とも逃げてるやん笑笑」
「あれを本気で捉えるんは馬鹿やなー笑」
1「それな！！」
「でもあいつが過呼吸起こしたんはまじでおもろかったなあ笑笑」
緑「...は？」
2「あ、あとさ！」
「階段から落としたのあったやんか？」
「あの反応とかガチで今でも笑えるわ笑」
1「あれな！！」
「まじで傑作よなー笑笑」
正門くんをちらっと見ると下を向いてた。
...これは俺も耐えれへんかもしれん。
でもやっぱり足は動かなくてここから動けへんかった。
それでも話し続ける2人。
俺は2人から目線が外せへんくて、喋ってる内容はいやでもわかってしまった。
2「あれ？こいつイヤホンしてはるで笑笑」
「聞こえてへんのんちゃうん？笑」
緑「待って！それは...」
正門くんはいつも通りイヤホンをしてた。
中学校時代はしてへんかったんか、それとも事情を知らんのか正門くんからイヤホンを取ろうと耳に手を伸ばした。
休日で人が結構多いから正門くんの負担になることは避けたくて、イヤホンを取ろうとした手を止めようとした。
でももう1人に手を掴まれてしまって失敗に終わる。
急にイヤホンを取られた正門くんはびっくりして顔を上げた。
2「なあ、ちゃんと聞いてる？笑笑」
「せっかく話してんねんからさ笑笑」
耳元で俺にも聞き取れるほどの大きな声で言われた正門くんの体がグラッと傾いた。
緑「正門くん！」
「大丈夫ですか？聞こえます？」
俺は倒れそうになった正門くんを抱き寄せて、床に座らせてから声をかける。
...過呼吸なってもうてるかも
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作者名：れん | 作成日時：2023年11月21日 15時
