年下わんこは待てが出来ない！ (ページ23)

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外に出れば、空の色は快晴

だけど時々やってくる冷たい風を感じたら、しっかり冬なんだなと再確認される。

「道枝くん、マスクとサングラスつけた？」

「ん、つけたけど…
毎回思うけどこれ、完全に不審者よな」

マスクとサングラスをつけた道枝くんが、玄関からひょっこり顔を出す。

確かに不審者に見えるけどファンの人とかにバレないようにするほうがよっぽどいい。

けれど道枝くんは身長高いし、すぐにバレちゃいそう、笑

「だいじょーぶ、十分かっこいい」

「…え、ほんま？
…Aが言うなら、このままで行く！」

どうやら乗り気になったのか、
「A、先行っといて！」と元気そうにわたしに伝えた

そんな道枝くんに、思わずくすっと笑ってしまう。

言われた通りにマンションの廊下を歩いて、エレベーターの前で止まる

玄関の鍵を閉めてたらしい道枝くんが、急いでこっちにかけよってきた。

マスクとサングラスで、ちょっとシュール。
けれど、かっこいいとかわいい雰囲気は隠せきれてなくて。

エレベーターに入ったら、道枝くんのふわっと優しい匂いを鼻に感じて

少しだけ、幸せな気分に浸った

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