【d!】RPGかと思ったら乙女ゲームだった

file2-savedata1-Carriage ページ12

｢…｣

黒｢…｣

男2｢…｣

無言。圧倒的無言。

今、私は馬車に乗って我々学園に向かっている。

魔法でビュンッて瞬間移動するのかと思っていたため少し残念だ。

誰も一言も発さない。

まぁ、一言も喋ることは無いけど…

とりあえず、我々学園に入ったらなんのイベントが一番最初に起こるかだけ、念の為確認しておこうと思い攻略本を開いた。

ペラっとイベント一覧のページをめくる。

えぇと、初めてのイベントは…







あぁ、入学式イベントか…

入学式イベントとは、まぁそのまんまなのだがここで攻略対象の中からひとりランダムでエンカウントすると言うイベントだ。

そして、その少し前にサポートキャラと出会う。きっかけは、入学式の席が隣だったそれだけ。

これは、どう足掻いても避けれないだろう。

まぁ、席順は苗字の五十音順だからな…

私の苗字は、ライラ。ヒロインの苗字はラクラス。まぁ、高確率で隣になるよね。男女別だし…

壁を殴りそうになったが、既のところでこらえた。

危ない危ない。

そんなことを考えていれば馬車の動きが止まった。

あ、着いたのか…？




黒｢着きました。｣

たった一言。そう言って、黒い男の人が1人立ち上がりドアを開けた。

黒｢どうぞ。｣

そう言って手を差し伸べられる。扱いが、貴族の令嬢みたいだな。

｢あ、ありがとうございます。｣

そう言って、手をそっと乗せる。

そして、私が馬車からおりるともう1人の黒い男の人もおりた。

サンドウィッチになった気分だな。



✄−−−−−−ｷﾘﾄﾘ−−−−−−✄

テストが終わったため、どんどん更新していこうと思います！！

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