関西男子学園 west

望さいど ページ41

・









・



Aが倒れるように転けた。





望「Aっ‼‼」






居ても立ってもいれんくなって、客席からAのところに走って行った。







望「大丈夫か?」





苦しそうに息して、足を押されてる右手の隙間からみえるランニングシューズは、真っ赤な血で染まってる。







あまりにも足が痛そうで、あんまり動かしたらアカン、そう思って男同士やけどお姫様抱っこをして運ぼうとしたとき。






照「大丈夫か、A、」


照史君も来てくれた。


そうとうな出血なんか、ランニングシューズから血が滴り落ちてる。





どうしたらええやろ…







俺が悩んでたら照史君が自分のジャージをAの足にかけた。






照「これで、見られんで済むやろ。」




照史君が優しくAにいう。




でも、Aは答えられる自信がないんか苦しそうに頷くだけ。



やけどAが突然口をひらいた。









『ごめんっ…』





望「何をそんな謝ることがあんねん。」









『皆のっ…期待っ…裏切ったっ…はぁっ…っ…』



望「っ…そんなこと心配するんやったら自分の体心配しろ。」



照「そやで、A。今は何も考えんでええ。俺らに任せとき。」




そういうとAは、『ありがとっ…』そう呟いて目を閉じた。

反省してるって。→←智洋さいど

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す