関西男子学園 west

望さいど ページ24

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俺もあいつも四周目に差し掛かった。






あいつは、想像以上に速くて、着いて行くのがやっとやった。









望「はぁ…はぁ…っ」








なんでや…






なんでそんなに普通な顔してんねんっ…








負けたない…






絶対っ…







もっと速く…








もっと速く走れ俺っ…









アカンッ……







足が動かへん…









ほらっ…あいつに追いつかなっ…









望「はぁっ… はぁっ…‼」









『焦りすぎやで。』






は…?







『手と足がバラバラ。』







なんでや…





なんでやねん…









望「はぁっ…はぁっ…なんでやっ…」







『無理して喋るな、もっとしんどくなんで。』









こいつ…



何もんやねん…









流「望‼頑張れ‼」





神「望‼諦めんな‼」






『ほら、応援してくれてんで。』







でも…もう無理やねんっ…








しんどいっ…









『ラストやでっ‼走れ‼』









くそっ…






俺はこいつに負けた。







もう、動かへん。









『おい、何やめてんのっ…』









望「はぁっ…はぁっ…‼負けや負け。」







『え?』







望「俺の負けや。」

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