【完結】飛び降りようと思うのです【潔世一】

おまけ.４ ページ47

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「それじゃあ、私達はそろそろ。A、ご挨拶しなさい」


「うん。えっと…お邪魔しました。これからも応援してます」


「ありがとう、Aさん」


「ありがとー！」


「ありがとさん」


「ありがと〜」


「ありがとな！」



潔くん、蜂楽さん、烏さんに乙夜さん、御影さん、その他の選手もありがとうを返してくれて、改めて頭を下げた。

最後に潔くんと目を合わせて笑い合い、手を振って名残惜しく思いながらその場を離れる。もっと一緒にいたかったな。


でもその後すぐにメッセージがきて、2週間の休みだからどこか遊びに行こうと誘われた。

スマホに視線を落として口元を緩める私を見て両親は楽しそうに笑う。



「本当に潔くんのことが大好きね、Aは」


「お姉ちゃんもきっと喜んでるぞ、そういう相手が出来て」


「そう、かな。そうだといいな…」



空を見上げて姉を想う。見てくれてる？私いま、幸せだよ。

少し前なら考えられないようなことを姉に呼びかけて笑った。



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