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ページ20

桃side
涼太が真都と話をしてる間に、新しい薬を詰める。

急に、白衣を遠慮がちに引っ張ってきたのは真都。

白「だいにぃ…グスッ…ごめんなさい…グスッグスッ…だから…ヒクッ…おこらないで…ください…ヒクッグスッグスッ」

桃『ん、ちゃんとごめんねできて偉いね。ここからは、ちょっとだけ一緒に頑張ってくれる?』

一緒って言葉に反応したのか、両目から大粒の涙を流してヒックヒック言ってるもんだから、抱き上げちゃったよね笑

白「だいにぃ、まいとのこときらいになっちゃったかとおもったぁ…グスッグスッ」

桃『ごめんね。真都のことは誰よりも好き。もう怒ってないよ。だから泣かないで?』

白「だいにぃ…ヒクッ…ぎゅってして?…ヒクッ」

おいおい…可愛いかよ…
大丈夫?俺溶けてない?笑

桃『よーし、ぎゅーっ!』

白「うぇっ…くるしいよぉ…だいにぃ…ヒクッ」

桃『もう大好き!可愛い!』

白「んーっ(怒)」

桃『えー?なんで怒ってるの?』

赤『真都はかっこいいって言われたいんだよね。』

白「コクッ」

桃『えーそうだったの?それならこれ要らないか…』

そう言って、白衣のポケットから真都の好きなジュースを出すと、控えめにこう言ってきた。

白「…だいにぃ…ちょーだい?」

可愛い。やっぱり真都は可愛い。

桃『ふふっ…これ真都のジュースだから真都にあげる。やっぱり可愛いも持ち合わせてるね。』

赤『もうやめとけって笑』

もうそろそろやるよね。アイコンタクトでそのまま座ってって言われたんで椅子に座ります。

アルコール消毒すると、真都も来るのが分かったのか少し体が強ばった。

白「すずにぃ…スースするね…ないちゃうかも…」

桃『泣いてもいいよ。我慢することないよ。』

赤『じゃあ、ちょっとごめんねーチクッってするよー』

そう言われた真都は俺の胸に顔を埋めて白衣を弱々しく掴んだ。

その瞬間、 針が真都の腕に刺さった。固定はしないお約束だったから、軽くぎゅーってしてるだけ。
体が一瞬ビクついたけど、泣き声は聞こえなかった。

赤『…よし、真都おしまい。』

桃『真都ー?苦しくなるからお顔上げて?』

そう言って、顔を手で上げると、今にもこぼれおちそうな涙が目に溜まっていた。

白「んんっ…んーっ…ヒクッ…グスッグスッ」

桃『あははっ、頑張ったね。偉かったね。』

赤『さっ、おうち帰ろ?』

ものを片付けて、処置室を出ると、康二と蓮が待っててくれた。

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梅田和波(プロフ) - しんちゃんさん» ありがとうございます!お仕事お疲れ様ですm(_ _)m (2022年1月10日 18時) (レス) id: 60babc69cb (このIDを非表示/違反報告)
しんちゃん(プロフ) - リク書いてくださりありがとう!まだ仕事で読めてないのですが…必ず読んで感想書かせてもらいます!! (2022年1月10日 15時) (レス) id: 664ceba53b (このIDを非表示/違反報告)
梅田和波(プロフ) - しんちゃんさん» リクエストありがとうございました。ご期待に添えているかは分からないのですが、気に入って頂けたら幸いです!良ければご感想を頂けると嬉しいです。 (2022年1月10日 15時) (レス) id: 60babc69cb (このIDを非表示/違反報告)
梅田和波(プロフ) - 冬季の宿題無事に終わったので、今日から投稿再開します!お待たせしてしまい申し訳ございませんm(_ _)m (2022年1月9日 16時) (レス) id: 60babc69cb (このIDを非表示/違反報告)
梅田和波(プロフ) - クオズ大好きさん» 感想ありがとうございました!これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年1月6日 21時) (レス) id: 60babc69cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梅田 和波 x他2人 | 作成日時:2021年12月30日 23時

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