雪総合病院ーにー

我慢 ページ23

照side
佐『じゃあ今日も安静に。分かった？』

岩「うん。」

佐『なんかあったらナースコールね。』

何日か前から、絶対安静を命じられている。原因は俺の病状。
でも、俺自身はめちゃめちゃ元気だからなんでみんなと一緒にプレイルームに行けないんだろうって思ってる。
もしもみんなに仲間外れにされたら…
仮病だって思われたら…
気持ちばかりが先ゆく。


佐久間side
1週間ぐらい前から、照に絶対安静を命じている。
命じたすぐ後から、食事の摂取量が多くても2割になってしまった。なんでだ？そんな少食でもない照が食べない…？
本人に聞くのが早いか…

ｺﾝｺﾝ
佐『照ー入っていい？』

岩「良いよ…。」

佐『ありがと。ねぇ？怒らないから教えてほしいんだけどご飯食べられない？』

岩「…ｺｸｯ」

佐『そっか。なんで食べられなくなっちゃったか分かる？』

岩「…」

佐『今日の夜、一緒にご飯食べる？』

岩「ﾌﾙﾌﾙ」

佐『じゃあ…先生が一緒に食べたいんだけどダメかな？』

岩「…ダメ…じゃない…」

佐『本当ー？じゃあ、夕ご飯位になったら迎えに来るね。』

岩「…うん。」


あれから何時間か経って夕ご飯の時間になった。

佐『照ー？迎えに来たよ。行こ？』

岩「うん…」


渡『はい、これ照のご飯ね。食べれるところまでで良いよ。』

岩「わかった…」

ナースステーションの一角で、2人でご飯を食べていたんだけど…
照がやっぱり食べない。

佐『もうご馳走様する？』

岩「…ﾋｸｯ…ﾋｸｯ…うぇぇぇん！…」

佐『おぉ、どうした？どこか痛い？』

岩「ちが…ひかる…ごはん…たべれない…。だから…わいけど…ﾋｸｯ…くだ…いれる…。」

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