SixTONESの紅一点は森本のもの (ページ12)

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ライブDVD ページ12

《慎太郎side》

『あ、ここの慎太郎めっちゃかっこいい。無理、破壊光線うってる』

「んんー？撃ってるわけないじゃん」

今は絶賛お家デート中。本当は出かける予定だったのが朝2人揃って寝坊したため、お家デートに変更した。

2人で暇だねって話してたら、Aがテレビ台の引き出しからこの前のライブDVDが出てきてこれ見よう！ってなった。

けど途中で、飽きてきて(MC前)ほぼA1人で見てる状態。俺は携帯いじってる

『そうそう！こん時きょも間違えて違う衣装着替えようとしたよね』

「そんなこともあったね」

そのあともずっとライブの俺見て惚れるとか言ってる。

いや確かにライブは、カッコイイ衣装とか着てキメてるけどさ、なんか……ねぇ？

テレビに映ってる俺にだんだんムカついてくる。

なんかAを取られてるみたいで

スマホを閉じてAの膝に頭を乗せてみると、チラッと見てまたテレビ

やっぱり今実際にいる自分よりも画面に映ってる自分が優先なのが許せなくて

「おーい、こちら生の森本ですけどー？画面にいる人今あなたのお膝にいますけどー？」

なんて言ったりして

Aはこっちを見て笑みを浮かべながら親指で俺の眉毛の流れをなぞって

「自分にヤキモチやいてるの？確かにライブのイケイケな慎太郎も好きだけど、今私の膝に頭置いてる慎太郎の方が何億倍も好きだよ」

なんて言うもんだから心臓が破裂する勢いで心拍数が上がってきて顔に熱が溜まるのを感じて急いで立ち上がる。それにAは驚いて「おぉ」なんて声を出していた。

なんかすごいアピールしてますよ自分。みたいな態度(いや確かにそうかもしれないが)をとっていたのが急に恥ずかしくなって余計熱が溜まって

「と、トイレ、行ってくる！」

とか言って赤くなってるのをバレないように、自分を落ち着かせるために廊下に出た。

やっぱりトイレじゃなくてコンビニに行こう。それからアイスとかお菓子とかいっぱい買ってかっこいいけど今の俺に敵わないライブの俺を一緒に見るんだなんて考えながら靴を履いて外に出る。

そんなことも知らずにAがまたリモコンの再生ボタンを押すまであと6秒

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