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廉side
すると女二人はトイレに行くといって席を立った。
自然とジンと二人きりになる俺。
卒業してからも何回か会ってるけどなぜか俺らの間には緊張感があった。
その空気を破って口を開いたのはジンだった。
勇太「どうすんの?」
一言だけでも俺にはそれがどういう意味か分かっていた。
勇太「かなさんだっけ?」
勇太「前会った時、お前にぞっこんって感じしかしなかったけど」
さらっと婚約者(俺は認めてないが)の名前を出すジン。
名前だけでも気分が下がるって相当だなって自分でも思う。
廉「所詮、みんな見とんのは名誉と顔やろ」
そう言うと少し寂しそうな目をしたジン。
俺と結婚すればもちろんお金には困らない生活は送れるし、自分でも言うのもなんだが顔にもたいして不満はない。
廉「でも、」
廉「あいつだけは違うねん」
あいつはちゃんと俺を1人の人間として見てくれた。
本気で叱られたこともあった。
ジンのお酒を飲む手が止まる。
廉「あいつは...」
そう言いかけたところで戻ってきたAとさくら。
廉「...俺が守ってやりたいねん」
ボソッと言ったこの言葉は周りの賑やかな音に消され俺の心に残るだけだった。
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永瀬廉LOVE - 私は、廉が好きなのでとても良かったです (2019年3月22日 13時) (携帯から) (レス) id: 3696e247e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詩 月 | 作成日時:2019年3月17日 20時