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会社を出ると目の前には誰もが知る高級車。




まさかと思いながらもゆっくり近寄ると窓を開けて彼が顔を出した。





廉「よ」





『なんで目の前なの!』




廉「はよ乗りー」





永瀬くんは私の声が聞こえないのだろうか。






だがこれ以上雨に濡れるのも嫌で彼に言われた通り乗ろうとするけど...


どこに乗ろう、、

助手席?それは図々しいよね
後部座席?それはそれで不自然?




そんなことを考えてると彼が運転席から傘を開いて降りてきた。





廉「こっち」




そう言って助手席のドアを開けてくれた。





『あ、ありがと』





素直に従って乗る。





私が雨で濡れてたせいで乗る時にシート濡らしちゃったなあ。





一応、運転席に戻ってきた彼に謝った。





『濡らしちゃってごめん』



廉「ん?」



『シート...』



廉「あー」

廉「全然気にせんでええで?」




嘘つき。



昔から潔癖なんだから絶対気にしてるじゃん。




『ほんと?』





廉「...うそ、ほんのちょっとだけ気にしとる」




ほら、やっぱり。




素直に言ってくれたことが少し嬉しい。





廉「でもAやから別にええよ」





それは少しでも特別だって思ってくれてるってこと?





彼の一言一言が私を振り回す。





でも彼には好きな人が居るんだ。

諦めなきゃ。





ハンドルを握る彼の腕を見ながらそんなことを思った。






外の雨はまるで私の心の中を代弁してくれてるかのように止まることをしらずに降り続けた。

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永瀬廉LOVE - 私は、廉が好きなのでとても良かったです (2019年3月22日 13時) (携帯から) (レス) id: 3696e247e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詩 月 | 作成日時:2019年3月17日 20時

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