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肌に触れる硬く冷たい感触。
「…」
…寒い。
こんなモコモコに着込んでるのに寒いなんて、冬になったら死んでしまうんじゃないだろうか。
ギュッと体を丸めて暖をとる。
ひゅう、と隙間風の音がした。
…隙間風?
私、窓開けたっけ。
あれ。
ベッド、こんな硬くて冷たいっけ。
今着てるの、パジャマじゃない…?
感じた違和感に恐る恐る、瞼をあげる。
起き上がりあたりを見回すと、そこには私の部屋にあるものは1つとしてなかった。
代わりにあったのは、見慣れた教室。
___そういえば、みんなはまちがいさがしって噂知ってる?
帰り道でのガッチさんの言葉が脳裏をよぎる。
__女の子を見た日の夜から見る夢は自分が通ってる学校が舞台。
まさか、そんなわけない。
カタカタと震える手を握りしめた。
視界は涙でゆらゆらと揺れている。
悪い夢なら、今すぐ覚めて欲しい。
そう思った。
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作者名:新寺 | 作成日時:2018年10月25日 2時