Double Face. 【HQ!!】３

烏.１００ ページ23

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　あの後、日向くんにレシーブを祐斗を捕まえて一緒に教えた。やっぱり教えるのは祐斗の方がうまい。



　「…ねむ。」


　ふぁ…。と欠伸が止まらない中、目覚ましを止めて軽い服装に着替える。…今日は、どのラバーバンドにしよう。と思うもののいつもの癖で蓮華のみを腕につけて部屋から出た。

　誰かいるかな、なんて共同スペースを覗いたけど誰もいなくて１人で走ろう。と玄関で靴を履いていると後ろから声をかけられた。もう既に走ってるかそろそろ人が集まってくるかでちょうどタイミング悪かったみたい。


　「Aさん？」


　「飛雄くん、早いね。おはよう。」


　「はよざいます。今からランニングっスか？」


　「うん。飛雄くんも？」


　はい、と答えて私の隣で靴を履く飛雄くん。何となく隣の丸い頭を撫でたくなって、触ったら凄い勢いで顔を上げられた。…一瞬しか触ってないけど、サラサラだった。


　「あ、ごめんね？」


　「いえ、驚いただけです。…さ、わります？」



　聞き間違いかな…？思わず首を傾げると飛雄くんは恥ずかしくなったのか赤い顔を背けた。


　「うそ、聞こえた。じゃ、遠慮なく。」



　それから、少しの間、飛雄くんのサラサラヘアーを堪能させてもらった。…もう少し、髪の手入れちゃんとしよう。



　

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