Double Face. 【HQ!!】３

烏.９９ ページ22

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　結局、あの後、ブレイクは起こらず及川チームの勝利で終わった。


　「あﾞー、負けた…。」

　「まさか岩泉のサーブがジャンプに変わるとは…。」



　「Aさん、サーブ教えてください！」

　「ひ、日向くん…？い、いやいや、私より本職の人たちに聞いて！？」


　先程の試合についての反省会を行っていた幼馴染み３人の元へボールを持ったままの日向が駆け寄る。



　「チビちゃん、サーブ下手だもんね。」

　「影山の後頭部に当てててしな。」

　「青城と烏野の練習試合でやったんだっけ、それ。見てみたかったなー。」


　絶対に笑った。と想像しながら笑うAとは対照的にそのときのことを思い出したのか顔を真っ青にした日向。


　「影山に聞いても何言ってるか分かんねーし、Aさん教えるの上手そうだし。ダメ、ですか…？」


　「うーん…。私も徹とお兄ちゃんに教えてもらっただけだし、レシーブなら教えられるけどサーブはちょっとね。」



　小学生の頃からリベロをしていたものの、及川、岩泉と一緒にサーブ練もしていたためサーブは打てるが人に教えるのは。と拒否を示したA。



　「なら、レシーブ教えてほしいです！」


　「教え方とか、祐斗の方が上手だけど、まあレシーブなら。」


　「やった！」

　





　「A！兄妹ってほんとか！」

　「え、うん。似てるでしょ？」

　「…確かに。」

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