Double Face. 【HQ!!】３

烏.８３ ページ3

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　主将を前に１列に並んでもらったのは良いんだけど、２校からの目が刺さる。声が聞こえる範囲に立っている監督やコーチからも視線が刺さる。ひぇ、人気者。

　…よし、気にしないでおこう。今すぐどうにか出来るわけでもないし、と頭を切り替える。


　「祐斗、そっち３校お願い。私、こっちするから。」


　祐斗に宮城の３校のラバーバンドが入った箱を手渡す。嫌そうな顔をされたけどそんなの無視。木兎さんと黒尾先輩に箱を手渡して、皆が見える位置に立つ。…普通は主将である司の仕事なんだけど。

　
　「えっと、ラバーバンドに数字が書いてあるので背番号と同じ数字のやつを取ってください。これが、蓮月での身分証明になります。」


　箱には小さな仕切りがされていて、番号順に並んでいる。真似に関してはマネージャーのMの文字が入ってる。


　「ユニフォームの色になってますか？白鳥沢や青城のように、白が基調のところはうちと被るのでサブユニの色になってるはずです。…祐斗、望月の貸してー。司、鈴の持ってない？」



　蓮月のラバーバンドを見本にしようと思ったものの腕につけていたのは蓮華だけ。まあ、普段からそうだけど1つあれば充分だしね。


　「持ってきてねぇのかよ。…ん。」


　呆れた顔をされたけど、そもそも説明する予定なんて無かったんだから仕方ない。司が説明してくれればいいのに。

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