Double Face. 【HQ!!】３

お正月.２ ページ13

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　うろうろと屋台を見て回っていると、誰かに名前を呼ばれて振り返る。


　「英くんに勇くん。明けましておめでとう。」


　「「明けましておめでとうございます。」」


　後ろにいたのは少し眠そうで人混みが嫌で不機嫌な顔をしている英くんとそんな英くんとはぐれないように引っ張っている勇くん。



　「あれ、金田一に国見ちゃんだ。あけおめー。」


　「おぅ、久しぶりだな。明けましておめでとう。」


　「「おめでとうございます。」」



　２人もお参りを済ませ、帰ろうとしていたときに私たちを見つけたらしい。この２人の身長なら見つけやすいよね。



　受験生なんで。と早々に帰った２人を見送って、暖かい飲み物でも買おう。と自販機のところへ行ったら司がいた。



　「…トノの家ってこの辺だっけ？」



　相変わらず、司が好きじゃないのか嫌そうな顔を隠そうともせず、徹が司に声をかけた。司が自販機の横でお茶を飲んでいるから、話しかけたくない徹としても話しかけるしか無いんだろう。




　「お、３人お揃いで。あけおめー。いや、友達の家で年越しして、友達は今ベビーカステラ買いに行ってる。」


　「明けましておめでとう、塔野。」


　「おめでとう、司。今年もよろしく。」


　

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