Double Face. 【HQ!!】３

烏.１１５ ページ38

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　軽めの晩ご飯を食べたら、また体育館に戻って練習。


　中には自主練してから晩ご飯を食べる人もいるから体育館には人が結構いる。

　アルバイトの人に一言声をかけとけば、ちゃんと残しておいて貰える。冷蔵庫にある材料で作る人もいるけど。



　「徹とかお兄ちゃんまだみたいだし、とりあえず、練習しよ。」



　今日最後の試合が青城は長引いたみたいでまだ晩ご飯を食べていた。

　…今日は、誰が相手してくれるかな。なんて考えながら、サーブ練している人たちの相手コートに入ってサーブレシーブ。祐斗は望月でミーティング。



　乃亜さんのサーブを腕で弾き、ボールが開いたドアの外へと転がり出たので急いでボールを取りに体育館の外へと足を出した。


　「…仁花ちゃん。あ、ごめん、ボール拾ってくれてありがと。」

　そこには、私の弾いたボールを持っている仁花ちゃんが立っていて、周りには他に誰もいなかった。…こうやって話すのすら蓮月では初めてだな。


　「い、いえっ！ちょうど歩いていたので。…あ、あの、A、先輩！」


　「…はい？」


　ボールをぎゅっと握って私の名前を呼んだ仁花ちゃん。…何か、あったのだろうか。少し必死そうな顔についつい心配になってしまう。


　

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