烏.39 ページ42
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東京に1年生2人を除いた15人で着くと、変わった髪型の人が澤村先輩に話しかけていた。…トサカ?鶏?ジャージは赤だから、音駒の人かな?
普通の鉄塔をスカイツリーと言い出したノヤと田中。…ごめんだけど笑いが止まらない。あれくらいの鉄塔なら宮城にもあるでしょ。関東にあるだけで特別なものに見えてるの…?
「うおおお!?じょっ…、じょっ…!女子が3人になっとる…!!」
バレないように笑っていれば突然、奇声のようなものをあげられた。…このモヒカン、誰だろ。ジャージ赤いし、烏野のこと知ってるみたいだから音駒だろうけど。何か、似たような人を知ってる気がする。
誰だろ。なんて考えていると私たちとモヒカンの人との間に田中が入ってきた。
「見たか虎よ…。これが烏野の本気なのです。」
…あ、似てる人いた。田中だ。あと、ノヤとも似てるとこある感じする。…なるほど近づかないでおこう。
「仁花ちゃん、変な人たちは無視して荷物置きに行こう。」
「は、はいっ!」
潔子先輩たちと荷物を置くためにさっさと建物へと向かった。それにしても、さっきの人、田中と仲が良いみたいだったってことは、同級生か…。私たちの学年、ヤバい人多い気がするんだけど気のせいかな。気のせいであってほしい。
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