Double Face.【HQ!!】 (ページ41)

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烏.３８ページ41

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　「ありゃ、日向くんと飛雄くん補習に引っ掛かっちゃったの…？」

　絶望的な顔をしている２人のテストをソッと覗くと飛雄くんは惜しい点数だったし、日向くんは解答欄がずれてしまっていただけらしい。

　「…ノヤにたちは？」

　「俺らは大丈夫だったぜ！」

　グッと親指を立ててきたノヤと田中に少し笑いつつ良かったねー。と言うと心が籠ってないと文句を言われた。だって、面倒くさい。

　「岩泉はどうだったんだ？」

　「まー、大体平均点くらいですかねー。いくつかなら縁下と成田にも勝てるやつありそうですけど。「

　「なら、後で見せ合う？」

　「全然いーよ？」

　私の言葉に何やら火が着いたのか、ユラッと現れた縁下と後で見せ合うことになった。進学クラスにケンカを売るつもりはないんだけどな。流石に合計で勝てるような点数は無いし。

　「スガさん達はどうだったんですか？」

　「ま、受験生だし？」

　「だな。赤点は無いな。」

　田中の質問に菅原先輩と澤村先輩が頷きながら、話していた。

　ちなみに、部活が終わった後、縁下とテストを見せ合うと、英語２科目と数Ⅱ、それから化学は私の方が点数が上だった。

　「まさかの、現代文が同点…。」

　「びっくりだね。」

　総合点は予想通り縁下の方が上だった。まあ流石にそりゃそうだ。