烏.37 ページ40
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「合宿は今配った紙にも記載していますが7月7日からとなります。そして、夏休みに入ってから1週間です。詳細は読むと分かると思うので省かせて貰います。」
7月7日は、何とかなるとして夏休みに入ってからの1週間…。少し、嫌な予感がして先生に渡された紙を持ちながら鞄から予定表を出すと嫌な予感が当たっていた。…最悪。
ノヤたちは東京!とテンションを上げているけど私はそんな場合じゃなくて、コーチと話している先生のところに近付く。
「先生…。」
「どうかしましたか、岩泉さん。」
「実は、用事というか習い事的なもので東京に行くことになっていて…。日にちが少し被ってしまっているんです。合宿なんですが、遅刻していく形になってしまっても良いですか?」
去年のこの時期も用事があったとは言え、合宿なんて無かったから普通に用事で休んでいたけど今年はそうも言ってられない…。あー…、後で司と莉華さんたちに連絡入れとかないと。監督にも。
「分かりました。では、猫又監督の方にも言っておきますね。こちらの方に来られるのはいつになりますか?」
「3日目の昼までなので夕方過ぎには向かえるはずです。用事の方の詳細をまた聞いて、先生に伝えるってことでも大丈夫ですか?」
「かまいませんよ。」
すみません、ともう一度先生に声をかけて、とりあえず複数人にラインだけ送っておいた。行った時に説明はきっちりしよう。
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