烏.27 ページ30
.
2階へと上ると何やらいつもよりもうるさい烏野の
ハハッと乾いた笑いを漏らしながら荷物を置くため、周りを見渡すと嶋田さんと滝ノ上さんを発見。
「こんにちはー。」
せっかくなので、と2人の近くに荷物を置いて一緒に観戦させてもらうことにした。
青城の練習を見たら、やっぱり徹と司は似た者同士だと思ってしまう。2人とも選手をよく見るから。ま、司の方がサーブ下手だけど。
「その隣の人は?」
嶋田さんに聞かれてようやく今日は司も一緒だったと思い出す。なんか、一緒にいることに違和感を覚えなくなってきてるからヤバいかもしれない。認識を改めよう。
「高校の先輩です。」
「どもー、大地やスガのクラスメイトです。」
「へぇ、あの2人の。ていうか、今日平日だけど…?」
「…気にしないでください。」
あぁ、また言われてる。監督にチクってしまいたい。学業は怠るなって口酸っぱく言われてるのに。
司の自己紹介が終わってすぐに公式WUが終わった。さて、試合が始まる。
「お願いしあース!」
烏野のサーブを難なく上げた英くん。ボールはそのまま徹の元へと向かう。…前衛のお兄ちゃんと松川さんが出てきてるけど、徹はどう攻めるか。
「アイツ性格悪いからなー。」
こればかりは司に同意。徹のことだ、思ってもないことをやってきたりして…なんて考える。
「いきなりツーアタックだー!!」
徹が何かを言ったのかムカッとした様子の烏野。何を言ったか知らないけど幼馴染みがごめんね?と心の中で謝っておこう。
56人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ