【胡蝶の夢を見ゆ。】SDRA2 (ページ10)

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Prolog-7 ページ10

モノクロウ「会えて嬉しいよ、諸君。俺は希望ヶ峰学園の修学旅行管理所所属の引率教員、モノクロウだ。
どうぞよろしくお願いする。」

さっきの映像で見た、白黒の鳥。
"モノクロ"とカラスの"クロウ"を掛けているのだろう。白いカラスもいるらしいから、気持ち悪い見た目をしているが、ギリギリ許せる範囲だ。
彼？…が事前に聞いていた表の進行役なんだろう。こんな奴だとは思わなかったが。
…どことなくあのクソ機械をオマージュしていると思うが、何か意味があるのだろうか。

歌舞谷「………え…？
きゃあぁぁぁ!!ぬいぐるみが喋ったあぁぁ!!?」

前田「なんだよ、この生き物は!?」

虹上「も、モンスターですか!?モンスター！」

モノクロウ「ククッ、先生に向かってぬいぐるみだモンスターだなんて、失礼だな。」

讀賣「スクープだスクープ!!希望ヶ峰学園の先生はスズメだった!!」

モノクロウ「スズメではない！俺は誇り高きカラスだ。」

加賀鈴「どこを見てもスズメ。そうでなくてもダルマエナガだ。」

知恵袋「ちょっと、冗談が過ぎるよ。
いくらそれで教師だって言っても、お話にならないんじゃない？」

河西「お、落ち着け！腹話術だろ！どこかに本当の先生がいるはずだ。」

私が素直にこの状況を受け入れられているのは、事前に説明を受け、ある程度予測出来ていたからだろう。だとすれば、今取るべきリアクションは、彼らと同じような発言をすること…。

『なりとせば、師は元超高校級の腹物語術師か元超高校級の発明家なりや。(だとすれば、先生は元超高校級の腹話術師か元超高校級の発明家ですかね。)』

…これで合ってるはずだ。

モノクロウ「俺をぬいぐるみ扱いするのはやめろ。我が名はモノクロウ。高貴なるひとつの生命体だ。」

奏「…かわいい。」

響「どこが!?気持ち悪い！あたし、鳥嫌いなのよ！」

光目「…どうやって動いてるのかは、少し興味があるわ。」

皆の多種多様な反応。混乱しすぎて、逆に落ち着いているように感じる。
とは言っても、私が止めることは出来ない。面倒だが、ここは静観する以外にないようだ。