Prolog-7 ページ9
真行路日「今の放送は…？」
奏「ど、どこから聞こえてきたんでしょう…？」
河西「それより、さっき希望ヶ峰学園入学式って言ってなかったか？」
響「なぁんだ、こう見えてもイベントだったんじゃないの！…先生の声はイヤな感じだったけど。」
前田「入学式だって…？本当に…？」
知恵袋「まあ…私達がどうして気を失ったのかは置いておいて、ひとまず行ってみないとね。」
空「皆さん、ちょっと待ってください。
何だか空気が良くありません。嫌な予感がします。」
讀賣「疑わしく思うのはしょうがないけど、他の選択肢は無いんじゃない？ここでずっと遊んでるわけにもいかないしな。
そして、疑わしいところに直接行ってみて、初めてスクープを書けるんだよ！そういうわけで、先に行くね！」
虹上「ぽ、ポジティブに考えましょう。何事もありませんよ！」
『…動かぬことには何も進展せざらむ。我も先に行かせたまふ。』
讀賣君に続いて、私も公園に移動することにした。
どうせ三王寺が用意したシナリオなんだから、抗うだけ無駄。そう割りきることにした。
あいつに踊らされているようでイラつくが、表には出さないでおこう。
最近感情的になることが増えたな。嫌いな奴が近くにいるからか。はたまた能力が切れかかっているからか。…両方か。
どっちにしても、私に拒否権はない。ついていくと決めたからには…。
考え事をしていると、自然と時間が過ぎていく。幸い、そういうキャラのため、沈黙でいようがそこまで疑われることはないだろう。
公園についたが、空の言っていた"空気が悪い"というのが肌で感じられる程になってきた。
周りを見ても、そんな感じだ。いい顔をしている人は１人もいない。何かが始まる、そんな緊張が感じられた。
前田「ここがその公園だよね…？」
讀賣「あれ、さっき一緒に居てられないって去っていった奴も居るね。」
橋本「…入学式なんかは関係ねぇが、最終的に何かが始まるみたいだからな。」
幕之内「それにしても何だよ？来いっていうから来たのに、誰もいないじゃねぇか。」
河西「おぉぉぉい!!聞きたいことが山積みだから、早く出てこい!!」
「まったく、うるさいな。俺はさっきからここに居るのに。」
歌舞谷「な、何？どこから聞こえるの？」
「前だよ前。目の前に居るのに見えないのか？」
讀賣「だからどこだって…ん？」
彼の目線を辿ると、そこにはさっきまで居なかったはずの、ぬいぐるみが置いてあった。
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作者名：トランスウォランス | 作成日時：2024年2月6日 0時
