【胡蝶の夢を見ゆ。】SDRA2 (ページ8)

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Prolog-6 ページ8

起き上がると、そこは先ほどと同じ砂浜。
違う点は、夜なことと全員が制服に戻っていることだ。
疑いにくいがここはプログラム世界。一度意識を切る…いわばゲームでいうスリープ状態にして、時間とアバターを変えて意識を戻す。そうすれば、今と同じ状況が簡単に作れる…と思う。

空「いったい何が起こって…？」

前田「ぼ、僕もよくわからない。水遊びをしようと走り出した途中で、気を失ったみたいなんだ…
他の皆もそうだと思う。もう夜みたいだし…。」

歌舞谷「うぅ…何よ一体…。」

河西「くっ…みんな、怪我はしてないか？」

奏「は、はい…大丈夫だと思います…。」

加賀鈴「え？僕達、水着を来ていなかったか？
そんな!!ビキニをもっと観賞したかったのに！」

響「ひぃっ…気持ち悪い…。」

知恵袋「何だったんだろう…。私達以外に誰かこの島に居る？何かされた？睡眠ガスみたいなものでも撒いたのかな…。」

みんな混乱している…。
それはそうか…状況がわかっている私も混乱しているんだ。他の人はもっとだろう。

光目「…それはない…何の気配もなかったもの…。
…それこそ、意識が"突然"切断された感じ…。」

『うむ…確かにその表現が適切と思ふ。』

虹上「ど、どうしましょう…急に怖くなってきました…悪寒みたいなものも感じてきて…。」

幕之内「…思ったより深刻な状況なのかもな。」

歌舞谷「だ、だから言ったじゃない!!呑気にしてる場合じゃないって！」

加賀鈴「くっ…歌舞谷、僕は最初から拉致されたんだろうと述べていたよ？そんなに怒ると、僕の心が痛いよ。」

歌舞谷「あんたが一番楽しそうに泳いでたじゃない!!」

前田「み、みんな！一旦落ち着いて…」

三王寺「………………………来る。」

空「…三王寺さん？今なんと…」

…来る？

？？？[健康なようで幸いだ。諸君…遅くなってすまなかった。希望ヶ峰学園修学旅行管理所よりお知らせする。
今から希望ヶ峰学園新入生の入学式を挙行する。島に居る全生徒はすぐに空島自然公園に来るように。]

…ただのアナウンスじゃないか。
何が"来る"だか。もともと全てを用意したのが三王寺なんだから、タイミングくらい把握してるんだろう。
まるで直感でわかったかのような口振りをして、本当に超高校級のウィザードにでもなったつもりなのか？理解に苦しむな。