【胡蝶の夢を見ゆ。】SDRA2 (ページ16)

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Prolog-13 ページ16

讀賣｢うわあぁぁっ!!炎だ！｣

真行路日｢今どうなったの？三王寺が火を放ったように見えたけど。｣

『いかなる原理なりや？
(どのような原理なのでしょう？)』

前田｢それより、三王寺はまたどうしちゃったの？｣

鳳？｢本性を現したな！｣

三王寺｢ちょっと待って下さい。もうめちゃくちゃなのに、そちらまでそんなだったら、私たち可哀想な新入生らの脳に過剰な負荷がかかるじゃないですか？｣

モノクロウ｢くふぅ…俺がのけ者にされてしまった気がするが…。
大丈夫なのか、三王寺クン？本来の計画から少し遠ざかったようだが。｣

三王寺｢まぁ関係ないでしょう。ある程度予想していましたし、この方が私も楽ですから。
正義の少年役も、一度やってみたかったんですけどね。｣

前田｢何、あれ…三王寺…なの？｣

光目｢…モノクロウと話してるわね。｣

知恵袋｢まさか…ホントに？｣

鳳？｢銘苅、大丈夫!?｣

銘苅？｢問題ないわ。それより、ここまでとは予想していなかったけど、何でも勝手にできると思ってるの？
アンタがそう出るなら、私たちも黙っちゃいられないわ。私たちがアンタの計画について何も調査してなかったと思う？｣

三王寺｢おや、でしたら更に無駄なことをされる前に退場していただきましょう。｣

銘苅？｢…何？｣

三王寺｢率直に言って、すでにギリギリのラインです。そして何よりも決定的に、"18人"は多すぎます。｣

そう言い終えた三王寺は、また魔法を使い、今度は殺意を持ってオレンジ髪の女性へと炎を放った。
しばらくして炎が消えたあとには、塵さえも残らず焼けたあとだけが残っていた。

ただ一瞬、想像してしまった。
皮膚が焼けるように熱く…いや、それを越えるほどの痛み。煙を吸うほどに息が苦しく、喉が詰まっていく。徐々に意識が薄くなる間もずっと苦しみが続いて、何の抵抗も出来ず燃え尽きる。

その直後に、猛烈な吐き気がした。
立っていられないほどの吐き気で膝をついたかと思えば、うずくまってしまった。
それでも一向に良くならず、苦しみのあまり息を止める。
そうすると、あの女性と同じ苦しみが伝わってきて、そのうちに同じように意識を手放した。