Prolog-12 ページ15
三王寺「………」
虹上「あ、あなた方は誰で、どこから来て、どうして急にこんなことを言うんですか…!?」
？？？「僕たちは"如月機関"で絶望の残党の捕縛、および生存者の救援活動をしている者だよ。
僕はそこの財政担当。こっちは情報分析担当なんだ。」
やはりこいつらは如月機関。幸い三王寺以外の顔は割れていないらしく、他のメンバーとは普通に会話している。
だが、あいつはどう対処するんだろうか。さっきの芝居も壊されたし、最悪このまま計画ごと潰されるんじゃないか。
響「如月機関…？絶望の残党…？」
河西「な、何の話をしてるんだかひとつも分からねぇ…。」
？？？「銘苅、やっぱりこの子達、僕らの時と…」
知恵袋「…どうしよう？あまりにも話が早くて、お姉さんはどう行動すればいいのか分からないよ。」
歌舞谷「さ、三王寺が黒幕なの？じゃあ、さっきのは何だったのよ…あのぬいぐるみは何なの…！」
銘苅？「鳳、そろそろ時間よ。さっさと終わらせましょう。」
鳳？「…ああ、OK。」
三王寺「………」
如月機関の二人が確実に三王寺を追い詰めていく。
だが、当の本人は何も言わない。不気味なくらいに。
銘苅？「三王寺帝、ここまで来たらもう逃げられないわ。すでに計画も破綻してる。
アンタを殺人と暴行致死、拉致監 禁や窃盗…その他多数で逮捕する。
アンタの身柄はしばらく如月機関で保護して、裁判に渡すつもりよ。後は分かるでしょ。」
三王寺「…」
鳳？「本当は、この前の龍太郎事件で捕まえておくべきだったんだけど…申し訳ない。この前は僕がミスして…。」
銘苅？「過ぎたことは気にしないで。結果が良ければ関係ないわ。
待って、何でこんな静か…」
その瞬間、三王寺の周りは炎に囲まれた。
まるであいつを守るように、あいつ自身が操っているかのように。
鳳？「あぁっ!?」
銘苅？「くっ!!」
三王寺「あぁ…
大変じゃないですか。こんなに全てを暴露してしまったら。ふふ。
まあ、それでも良いです。そちらが来るか来ないかは、私にとっても少しギャンブルでしたから。
正義の少年の演技をすることも、思ったより大変だったんです。こうなったら、プランBですね。」
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作者名：トランスウォランス | 作成日時：2024年2月6日 0時
