Prolog-10 ページ13
河西「おい、そこまでだ。ちょっと力に自信があるヤツらは出てこい。このぬいぐるみを負かしてやろうぜ。」
幕之内「聞いてて腹立ってたんだ。俺も加勢していいだろ?」
モノクロウ「おいおい!それでも先生に暴力を振るうのは良くないぞ!」
響「ファイト!やっちゃって!」
三王寺「モノクロウに近づいちゃダメだ!」
は?なんだコイツ…まさかこのモノクロウとかいうヤツはイレギュラー?でも全部三王寺が用意したんだから、不要なものなんて何もないはず…
三王寺「…そいつは危険だ。そんなことをすれば、校則違反だと言って君たちを処刑する。」
知恵袋「あら、喋れたんだね。」
河西「それより何の話だ?名前が何だったか忘れたが、お前は何か知ってるのか?」
三王寺「私の名前は三王寺帝。秘密組織"ボイド"のリーダーで、君たちの味方だよ。」
…なるほど。全部演技か。
このコロシアイ修学旅行を進行させているのは間違いなく三王寺だ。そんなやつが、被害者の味方なわけがない。
というか、そういうことは事前に伝えておいてほしい。状況把握するにも一苦労だ。
…もっとも、教えられたことなど、被害者たちの簡単な情報と殺す順番程度。なぜこんなことをしなければならないのか、そもそも三王寺がどんなやつかさえ曖昧だ。信用ならないことだけは確かだが。
幕之内「こ、今度はなんだよ!?」
虹上「はぁ…展開が早すぎて頭がついていかなくなってきました…。」
モノクロウ「クックック、これはまたなんだ?お前は超高校級のウィザード、三王寺帝じゃなかったか?」
三王寺「今日ここでこのことが起きると分かっていた。これ以上お前の勝手には出来ないだろう。
みんな、私の後ろに来て!あいつに近づくと危険だ!」
加賀鈴「えぇー、男の背中なんて嫌だな…」
響「何がどうなってるのよ!」
真行路日「よくわからないけど、とりあえず三王寺は味方…なのかしら?」
モノクロウ「お前なんかに何ができる。すでにここ空島は、俺の領域だ。」
三王寺「待ってて。君たちは私が守るよ。何をしてでも!」
BANK!!
半分呆れていた私の横を鉛玉が掠める。あと数cmずれていたら当たっていたかもしれない。
そして、それは三王寺の仮面に当たった。右半分が綺麗割れ、あいつ自身は無傷だった。
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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2024年2月6日 0時