1章:狼ゲーム7 ページ9
めんどくさー。特徴的な見た目が逆に覚えやすかったか。
いや、ショウマさんって美女なら名前覚えてるとか言ってた記憶あるな。どっちにしてもめんどくさい。
私はいじめが嫌いだ。学校内で起きたからという理由で、暴行罪や名誉毀損が"いじめ"という扱いを受けてしまうから。納得がいかない。
まあ、彼にぶつけてもしょうがないし、ショウマさんは私の推しだからね。全力で生き残らせたい。
え?好きな理由?
人の好意は共感から生まれるんだよ。
彼の"場の雰囲気に合わせる"っていうのを私もしていたから、共感出来た。それはそれ、これはこれだよ。
私の学校でもいじめは起きてたらしいし。知らなかったとしても、傍観してた人と何も変わらない。だから、"いじめ"を嫌っても、"被疑者"は嫌わないよ。これは私の持論だけど。
『お久しぶりです?覚えてませんが、12年ぶりですね。』
ショウマ「そうだね。同窓会とか以前に、連絡先誰も知らなかったし。」
『まあ、学校で友達とかロクに作らなかったので。
…こんなところで再会するなんて、"残酷なキセキ"ですね。』
ショウマ「まあ、Aちゃんの考えだと、確実に殺し合いになるんでしょ?いやだよねー。
やっぱり二人で協力しない?」
『知り合い同士なら裏切りにくい…魅力的な提案ですね。』
ショウマ「でしょ?だからさ、二人で一緒に行動しようよ。どっちかが狼ならそれに協力する。
まさか、羊が狼に協力するなんて想像出来ないだろうしさ。どう?」
『いえ、私は人を殺したくないので。
経歴に傷がつくくらいなら、死んだほうがマシです。
…ですので、"二人は絶対に殺し合わない"というのはどうでしょう?』
ショウマ「Aちゃんが良いなら別にいいよ。よろしくね。」
ショウマさんと信頼の証として、握手をした。
彼は頭は回るし、カンも良い。オマケに社交性も抜群。
だから、捜査のときは相当お世話になりそうなんだよね。早めに協定組めて良かった。
いやー、まさかこんなに上手くいくとは。このまま残りの3人とも組めないかな。
コウさんは行けると思うんだよね。このゲームの真相を知ってるし、それで釣れそう。
問題はユウト君とリツさん。
ユウト君は尊敬してくれればいける。3章までに彼に良いところを見せないと。自由時間は彼と出来るだけ過ごそう。
リツさんは本編の7章的な感じで、誰かと協力出来ればスムーズにいく。ただそこまで協力してくれる人がいるかどうか。彼女とも積極的に話して信頼を集めたい。
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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2023年10月2日 21時