1章:狼ゲーム5 ページ7
『それじゃあ探索頑張りましょうか。』
とりあえずで笑顔を作っておく。ショウマさんならバレそうだけど、無表情よりはマシだよねー。
っていうか推しと同じ空間で二人きりとか、超テンション上がるんだけど!?リアルで見てもイケメンだな!?
…さっきの間といい、なんか嫌われることしたかな…みんなといたときと雰囲気だいぶ違うんだけど。
ショウマ「ここってシャワールームだよね。個室でもないし、結構危険そうだねー。」
『確かに。一番一人になりやすい場所ですもんね。狼にとって格好の的だ。
一応みんなに忠告しときましょう。』
実際、ここで三回も殺人が起こってるし、狙われやすいのはここなんだよね。せめて三人で行動したい。
あとは割れた鏡や危険な洗剤とかを処分しとこう。オリジナルの方で二つとも凶器になってるし、出来るだけイレギュラーは起こしたくないからね。
ショウマ「へぇー、子供用のオモチャかな?使い込んであるし、なんか関係あるのかね。」
『無関係とは考えにくいですね。
わざわざ用意したっぽいですし、ゲームマスターの私物とかでしょうか。あるいは、僕達の中の誰かのものとか?』
ショウマ「考えたくはねぇけど、意図的に俺らが集められた可能性もあるって訳か。」
うーんビンゴ。この人やっぱりカンが鋭い。敵に回したくないね、するつもりないけど。
『ショウマさん、この割れた鏡や洗剤処分しときません?』
ショウマ「ん?あー確かに。凶器に使用されたら面倒臭そうだな。それに事故もあり得る。
あぶねぇもんは全部処分するのもアリか。」
案外すんなり納得してくれた。っていっても、危険なものなんてこの建物にはそこらへんにゴロゴロ転がってるけど。
私達は凶器になりそうなものを処分し、一応のために元からそうだったように置き直した。
ショウマ「正直いって、Aちゃんは殺人起きると思う?」
『え?殺人?…ああ、起きると思いますよ。確実に。』
ショウマ「もしかして今回狼だった?良ければ協力しようか?」
『そういうことじゃないですよ。経験上、です。
…ここはもう非日常、常識が通用するとは思わない方が良いですよ。』
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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2023年10月2日 21時