誰かの会話4【アナザーエピソード】 ページ38
…どうやら、Aさんとリンタロウの会話のようだ。
1.変わり者
リンタロウ「ねぇねぇ、Aさんの好きな食べ物は?」
『好き?…わかりません。』
リンタロウ「えー?何でもいいよ、お菓子とかでも♪︎」
『…。…ラーメン?』
リンタロウ「へぇー、なんで?」
『お湯を注ぐだけで出来ますし、冬ではお世話になっていますから。』
リンタロウ「あ、カップラーメンの方か♪︎
なんか意外♪︎Aさんって何でもそつなくこなしそうだし、料理もよくやりそうなのに。」
『そもそも、食事があまり好きではないので…。
それに関連する料理もあまり時間をかけたくないというか…。』
リンタロウ「…食事が?変わってるね♪︎
(おかしいな…集めた情報だと、東堂Aは甘いものが好きだってあった。それに、食事が嫌いだなんて初耳だ。)」
『そうですか?あれの楽しさが理解出来ないだけですけど。
(…でも、生物学的に、生存に必須の栄養接種を好むのは当然。それが理解出来ない僕のほうが少数派だというのは納得出来る。)
…いや、確かに変わってますね。』
2.狼
リンタロウ「Aさんは…もし狼になったら誰を殺す?」
『…。何の冗談ですか?それとも何かの心理テスト?』
リンタロウ「ちょっと気になっただけだよ♪︎」
『…悪人。』
リンタロウ「え?」
『もし、この中に僕より死んだ方が良い悪人がいるなら、その人を殺します。
でも、いないなら…僕が一人死んだ方が良い…そう思いません?』
リンタロウ「それって罪悪感が少ないから?」
『いえ、その方が良いと僕が考えているからです。
…
…
…いや、やっぱり誰も殺しません。』
リンタロウ「え?」
『だって、僕がその人を殺したら、次狼になった人が誰も殺せなくなるかもしれないじゃないですか。
僕一人が処刑されても、このゲームは終わらないかもしれないですし。』
リンタロウ「…コウ君よりも超合理主義なんだね♪︎」
『そうなんでしょうか?これが普通では?
無実の人間を殺して生きるほどの価値なんて、僕にはありませんから。』
リンタロウ「じゃあ僕が狼になったら、Aさんを殺そうかな〜♪︎」
『…殺人未遂も立派な罪ですよ。そのときは殺す気で抵抗します。』
リンタロウ「Aさん怖いよ〜。僕がそんなことするわけないでしょ?」
『…(本当に読めない人だ、飯田リンタロウ。)』
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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2023年10月2日 21時