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1章:狼ゲーム29 ページ31

コウ「もう言い逃れはできないな。
タケオさん…あんた、お腹を壊していたって話…嘘だったんだろ?」

タケオ「え、えっと…。」

コウ「あんたは、お腹を壊したフリをして武器庫の見張りを抜け出し、必死に殺す相手を探していた。
相当焦っていたはずだ。時間をかけすぎると、怪しまれる可能性があるからな。
そんなとき、偶然居合わせたマキさんを襲い、急いで首を絞めて殺害した。
だが、殺すことに焦っていたあんたは、周りの状況までは見えていなかった。
そして、俺がシャワールームに近づいてくるのに気付いたあんたは、とっさに物陰に隠れて、シャワールームに入ってきた俺を襲い、気絶させたんだ。
そして、あらかじめ持っていた刃物でマキさんを刺し、俺の服に返り血をつけて、あたかも俺がマキさんを殺したように見せかけた。
犯行に使った刃物は、武器庫の見張りをしていたあんたなら、手に入れるのも容易だろうしな。」

タケオ「うっ…。」

リンタロウ「マキさんの首の痣には指輪の跡がついてて、タケオさんは指輪をしている…。そして極めつけに、アリバイ工作の嘘がバレてしまった。
もう言い逃れできないよね〜?」

『考えナシに犯行を行ったからですね。現場に証拠を残しすぎでした。
しかも、首を絞められて殺害だなんて…さぞかしマキさんは苦しかったでしょうね。僕もやられたことありますからわかります。息が出来なくて、苦しくて、一瞬のことでよくわからなくて抵抗もできない。
その怖さがあなたにわかりますか?どれだけ重い罪…処刑されようとも、一生わからないんでしょうね。…可哀想。』

コウ「タケオさん、何か反論はあるか?」

タケオ「ち、違う…!バカなこといってんじゃねぇ!
お、俺は狼じゃない!!ぜ、絶対に俺じゃないんだ!」

『今度は感情論ですか…見苦しい。
もっと論理的に話していただけませんか?』

タケオ「う、うぅ…。」

リツ「具体的な反論は何もナシかよ…。」

リンタロウ「どうやら決まりだね♪︎」

ウルフ「それでは…狼は小島タケオでいいか?」


…誰も異論を唱えなかった。


メリー「それでは、みなさん異論はありませんね?」

ウルフ「小島タケオを狼として処刑する。」

タケオ「クソ!クソ!俺は狼じゃない!
い、いやだ…。いやだーーーー!!」


狼/確/定

生存人数 14/16

1章:狼ゲーム30【処刑パート】→←1章:狼ゲーム28



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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2023年10月2日 21時

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