アイアムエコヒイキ!!/第１章/【狼ゲームアナザー】 (ページ25)

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1章:狼ゲーム23 ページ25

ユキナリ「…こ、こんなことしてて良いんでしょうか？
人が１人死んで…皆さん真面目に調査してるし、そんな中で楽しんでしまって…」

リンタロウ「…」

『"今だからこそ"です。
この後の狼裁判で確実に一人死ぬ。そして、その犠牲者は僕達が選ぶ。そんな後に、こうやってティータイムを楽しめます？普通の人は無理だと思います。
それに、処刑だって間近で見ることになる。そのあとに食事が喉を通らない…なんてこともあるんじゃないですか？』

本命は毒殺されないこと…なんだけどね。
狼がわかってるし、この三人の中に殺人を企んでいる人物はいない。そんなタイミング滅多にないし、楽しまないとね。

リンタロウ「…あと、これが最後の晩餐になるかもしれないしね♪︎
ユキナリ君は自分は吊られないと思い込んでるみたいだけど、このゲームでは冤罪で吊られる可能性もあるんだから、今を全力で楽しんだ方が良いよ？」

ユキナリ「え、縁起でもないこと言わないでよ!」

『ま、全員食べ終わったし、誘った僕が後片付けしておくから♪︎
二人は狼裁判への覚悟を決めておいた方が良いですよ。これから一人殺すんだからさ。』

そういって二人を無理矢理追い出して、私は使った食器などを片付けた。

メリー「え～、みなさん。探索は順調ですか？残念ながら、狼裁判の時刻がやってきました。
今から行う狼裁判で、狼をあぶり出していただきます。
それでは今から裁判を行う部屋へご案内します…。」

うん、大丈夫。狼は既にわかってる。全部上手くいくよ。
そう、"正義は必ず勝つ"んだから。

私は裁判場へと足を踏み出した。