アイアムエコヒイキ!!/第１章/【狼ゲームアナザー】 (ページ24)

今日:10 hit、昨日:34 hit、合計:1,815 hit

1章:狼ゲーム22 ページ24

私は武器庫に誰もいないことを確認してから、折り畳み式の小型ナイフをこっそりと持ち出した。
そして、ミホさんに進められた通り大部屋で休息をとった。
途中で何人かにみられているし、そもそも二回目の殺人を起こす理由がないだろうから、休むなら調査時間だ。
久しぶりに動いて疲れたからか、はたまた死体を見た恐怖によるものか、私はぐっすり8時間も眠ってしまった。いや、休息は取れるだけ取った方が良いんだけどね。8時間は無防備すぎというか、危ないというか…

あとの一時間はキッチンで食事でも取ろう。お腹空いたし。

『あ、ユキナリ君だ。残り１時間だけど、どう？調査は捗ってますか？』

ユキナリ「Aさん…ええ、大体の目星は付けられました。」

『それは良かったです。ところで、キッチンには何のようで？』

ユキナリ「お腹が空いたので。流石に何か食べないとと思って。」

『同じ理由ですね。そうだ、残りの時間は優雅にティータイムにでもしません？』

リンタロウ「へぇー面白そうだね、ティータイム♪︎」

ユキナリ「うわっ、り、リンタロウ…」

リンタロウ「ほら、ちょうどここにはコーヒーカップもあるみたいだしさ。確かこっちにクッキーも…」

『ふふっ、気持ちを落ち着けるのも重要ですよ。何事も、焦っていたら上手くいかないですから。
それに、三人でいれば狼に襲われる心配もないですよ？』

ユキナリ「そ、それはそうですが…」

リンタロウ「じゃあ決定だね♪︎」

ユキナリ「今はどちらかというとランチタイムでは…」

『じゃあお腹にたまるものを食べましょうか。
リンタロウ君、任せられます？』

リンタロウ「うん♪︎
Aさんはコーヒーを入れてほしいな。ユキナリ君はお砂糖とミルクをお願い♪︎」

そのあとはそれぞれ役割分担して、効率的にティータイムの準備をした。約１０分で終わるって結構早いな…。
そして、プレイルームで食べることとなった。

『へぇ、シフォンケーキか…美味しそうですね。』

リンタロウ「クリームたっぷりだから、甘党のユキナリ君も安心だね♪︎」

ユキナリ「べ、別に甘党ではないんだけど…」

リンタロウ「でも好きなものはホットケーキなんでしょ？」

『そうなんだ…結構気が合いそうですね。』

私達は約30分、和気あいあいと食事を楽しんだ。