アイアムエコヒイキ!!/第１章/【狼ゲームアナザー】 (ページ17)

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1章:狼ゲーム15 ページ17

ユウト「そろそろ別の部屋に移動しよ。」

さて、もう何時間だったんだろ。あれから約5時間？もうすぐ殺人が起こるね。ってかもう起こってるかな？

『じゃあ僕もやりたいことがあるのでー。ここでお別れですね。』

ユウト「せいぜい頑張りなよ。」

『ええ、また会いましょう。』

はたから見たらかなりドライな関係だよね、私たち。
一応ユウト君を大部屋に送り届けてから教室に向かった。
中にはすでにユキナリ君がいるし、彼は分かりやすいから安心だ。

『…お邪魔しまーす、って誰もいないか。』

良かったよ。
今から名簿を確認するし、誰にも見られたくないからね。
特にあの学校と関係のある人物には。

机に置かれた名簿を手に取り確認する。二章だと、アオリさんがずっとここにいるからね。そもそも一人で行動してると、ユキナリ君にコーヒー進められちゃうし。

3年○組担任永井オサム

·相田ユウヤ
·赤村ショウマ
·
·
…
…
…
·東堂A
…
…

あった、やっぱりか。
東堂A…何者なんだろうねぇ。

私は名簿をそっと元の場所に戻した。
…誰かがこれを確認する可能性もあるけど、ショウマさんやオサムさんの名前にだけ注目してくれることを祈ろう。バレても良いんだけどね。一応、一応だよ。

???「キャーッ!!」

突然建物中に悲鳴が鳴り響く。
ああ、起こってしまった。最初の殺人が。
もう後には引けない。犠牲が…出てしまったのだから。

事件現場はシャワールームだったか。
ユウト君とユキナリ君が下に降りたのを確認してから、私もそれに続いた。

原作通り、シャワールームの前に座り込むミサキさんと、中を覗き込むみんなの姿が映る。
いないのは、マキさんとコウさんだけだ。
…つまり、犯人はあの人で間違いない。狼は原作通り動いたんだ。
知っている展開通りに動いた安堵と、人が死んでしまったという恐怖が同時に押し寄せる。気持ち悪い。
でも、でも、証拠をきちんと見つけないと。万が一のときのために、犯人がわかる証拠を。
そう、立ち止まってるヒマはないんだ。これは私が望んだ結末。コウさんが冤罪で吊られないように頑張らないと。

メリー「そ、それでは、ルームに従い今から12時間後に狼裁判を開廷します！つ、つまり…！12時間あげるので…、その間に誰が狼なのかをちゃんと探してくださいね！そ、それじゃあ、また！」