アイアムエコヒイキ!!/第１章/【狼ゲームアナザー】 (ページ14)

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1章:狼ゲーム12 ページ14

こ、これは気に入られた！？ユウト君に！？
幸先が良すぎて不安になってくるよ…。
で、でもなんで？ユウト君に気に入られるようなこと言った？

ユウト「Aの考えが気に入ったんだよ。
僕も、年齢が上だから尊敬しろとかムリだし。
あとタメ口でいいよ。ってかそうして。」

『え？でも…』

ユウト「9歳差の人間に敬語使われると違和感あるんだよね。ほら、ここの奴ら全員僕にタメ口だし。」

『ユウト君…よ、よろしくね？』

ユウト「よろしく。」

や、やった…信用されてるってことなのかな。嬉しい。
これでユウト君を守りやすくなる。
まあ、コウさんよりは優先度低いだろうし、狙われる危険性がなくなったわけじゃないけど。でも１日目にしては順調なんじゃない？

『あ、そうだ。友好の証として、これをあげま…あげる♪︎』

そういって私はコーラを取り出す。
ユウト君の好物は把握済みさ!

ユウト「へぇーA、気が利くじゃん。」

『ちょ、ちょっと！
人からもらったものを簡単に信用しちゃだめで…だよ！
もし毒が入ってたらどうするの！
封が空いていなくても、ペットボトルだと注射器で毒を混入できます。せめてラベルを取って確認してから飲んでくだ…飲んでよ！』

ユウト「…そ、そっか。」

そういうと、ユウト君は素直にラベルを剥がし、注射針のあとがないか確認する。健気だ…かわいい。

『セロテープなどで止めれば、中身は出てきませんからね。あとはキャップの方に毒が塗られてる危険性もあるから、そこも気をつけて。小まめに手を洗うようにしてね。』

ユウト「Aって意外とそういうことわかるんだ。結構使えるかな。捜査のときは頑張ってね。」

『他人事じゃありませんよ。調査は出来ても、殺人を止めることは難しいから。ちゃんと自己防衛してね。』

ユウト「わかってるよ。」

その後は、ユウト君と他愛ない会話をして過ごした。
推しと話してる…などと、私は殺人が起きるというのに呑気にも浮かれていた。まあ今語ってるってことは、自覚していて浮かれてるんだけどさ。