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1章:狼ゲーム11 ページ13

I am in the living room!
そして目の前にはユウト君が!ゲームしてる!!


ユウト「なにしてんの、モノクロ葬儀。」


『え?モノクロ葬儀って僕のこと?』

ユウト「あんた以外に誰がいんの?
髪から服装から小物まで、全部白黒じゃん。それに黒ネクタイって…葬式にでも行く途中だったの?w」


うわー不謹慎。葬儀って…まあ否定は出来ないけどさぁ。
確かにAさんの見た目は完全に葬式と思われても仕方がないくらい真っ黒だし、小物…リュックから時計、メモ帳までモノクロで統一されている。
カッコいいし、厨二心くすぐられるんだけど、見方を変えれば…ね。


『残念ながら違いますよ。
僕は依頼人と直接会う約束をしてたんです。だからスーツなんですよ、失礼がないようにね。』

ユウト「あっそ、でもそのセンスは直したほうが良いよ。
闇医者とかダサダサ白コートとかで霞んでるだけで、あんたも相当浮いてるから。」

『そっかー。やっぱネクタイかな、ここ出たら新しいの買お。』

ユウト「てか、あんたは探索しなくて良いわけ?
パーマおばさんがまた怒るんじゃない?」

『無駄ですよ。ここまで厳重にロックされてるんですから、簡単に脱出口なんて見つかりません。
ミステリーものでコテージから脱出出来たら、逆に怖いでしょう?』

ユウト「それってかまい○ちの夜?
あんたもゲームとかするんだ。」

『しますよ、それなりには。
好きなジャンルはノベルゲーとミステリーです。』

ユウト「へぇー、小説とかばっかり読んでそうなのに意外だね。」

『本も読みますけどね。でもゲームも好きです。
ユウト君は他に趣味とかないんですか?』

ユウト「あるわけないじゃん。ゲーム以上に楽しいものとかないし。」

『そっかー。ま、貴方の人生ですし好きに生きて良いと思いますよ。
…ただ、死なないでくださいね。』

ユウト「は?
…てかなんでずっと敬語なわけ?」



驚いた…いや怯えてる?
もしかしていつの間にか無表情になってた?それとも発言に不備があった?
あわてて直したけどどうだろ。警戒されちゃったかな。
…いや、そんなことより早く質問に答えないと。


『僕は小学生にも敬語で話す系の人間なんです。
というか、僕は年功序列が嫌いなので。能力で劣っているというのに、年齢が上だからって調子に乗りやがって…』

ユウト「ふーん、気に入った。
あんたのこと、今からAって名前で呼んであげるよ。」

『そうですか。…て、え?』

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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2023年10月2日 21時

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