アイアムエコヒイキ!!/第１章/【狼ゲームアナザー】 (ページ12)

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1章:狼ゲーム10 ページ12

ユウト君どこにいるかなー？
確かタクヤさんのリビングに居たって証言してたよね。
…リビングに行こっか。

っと、その前にキッチンによろう。
カ·ロ·リ·ー·○·イ·ト♪︎
栄養とかそれ以前に何かカロリー取らないとね。流石に倒れたくないし。
でもAさんがどういう生活習慣してたか知らないんだよね。私と同じじゃ体調崩しちゃうかな…。一応パンも食べとこ。

『誰かいますかー？』

リンタロウ「あれ？Aさんだ♪︎何か食べにきたの？」

『そうそう、お腹空いたからきましたー。』

リアルでリンタロウの"♪︎"が聞けるの良いな。
でも何考えてるかわかんないし、みんなが警戒するのもわかる。そういうキャラは標的になりにくいし、これも作戦の一つなのかなー？

『リンタロウ君のオススメってあります？
出来れば既製品かつ手がつけられてないものが良いんですけど。』

リンタロウ「じゃあ焼きそばパンは？冷蔵庫に入ってるよ♪︎」

『あ、ホントだ。じゃあもらっとこ。』

私は包装に穴がないかさりげなく確認してから、焼きそばパンを食べた。美味しい…って言っても、リンタロウに監視されながらだと味に集中出来ないけど。
視線が痛いよー。

5分足らずで食べきり、カロリー○イトとコーラ、麦茶をリュックに詰めてキッチンを後にしようとしたときだった。

リンタロウ「Aさんって食べるの早いんだね。」

『ええ、仕事しながら食べることも多いから、自然と早くなっちゃうんですよね。
早食いって太るし健康に悪いから止めたいんですどね～。』

リンタロウ「今の体型なら大丈夫だと思うよ♪︎
というか少ないぐらいだよ。もっと食べないと倒れちゃうんじゃない？」

『へーきへーき、僕運動とか普段しないですし。
消費エネルギーも少ないですから。』

リンタロウ「ふーん…、そっか♪︎
まあ、こんなところに連れてこられてデスゲームまでさせられて、食欲も失せちゃうよね。
引き留めてごめんね、Aさん。」

一瞬リンタロウが驚いたような…？
も、もしかして、Aさんって結構アクティブな人だった！？調べた情報と違うから驚いたり、わざわざ聞いてきたりしたのかな…。
まあ、こんな状況で正直に言う人のほうが少ないでしょ。バレないバレない!!へーきへーき!!

そのまま私はキッチンを出てリビングに向かった。