アイアムエコヒイキ!!/第２章/【狼ゲームアナザー】 (ページ4)

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2章:哀悼を捧げる3 ページ4

『まあいいです。
僕が出せるカードは"このゲームの攻略法"です。その代わりに欲しいのは"身の安全"…ですね。』

コウ「攻略法がわかっているのなら早く脱出すれば良いだろう。ここに留まる理由はなんだ？」

『…。…はぁ、お話しますよ。
まず、このゲームで勝つには僕に協力してくれる人がいないと成り立たないんです。それに、この攻略法はまだ絶対じゃない。身の危険がある。
だから、僕がこの身で検証するためには時間が必要なんだ…。』

コウ「それで身の安全…か。…具体的な案を聞こう。」

『僕は生存人数が9人以下になったら、コウさんにのみ攻略法を教えます。それまで僕を殺されない·吊られないようにして欲しいんです。
この攻略法にもし確信が持てれば、全員に話そうとは思いますが…難しいかと。
そのあとは僕を殺そうが構いませんよ。』

コウ「待て、なぜ生存人数が関係する。
…それに、情報を渡すなら早い方が良いだろう。」

本当は、
推し4人と私、絶対死なない枠のリンタロウとユキナリ君、あと一回裁判が起きても大丈夫なように2人…という内訳なのだが、そんなことコウさんには言えない…ので、適当な言い訳を考えてきている。

『まず生存人数ですが、このゲームは吊る人間を多数決で決めます。そのため、過半数の票を取れればppが出来るんです。…その最適な人数が9人だったんですよ。
情報は…貴方をまだ信用出来ないから。
僕の目的は皆さんとはずれている、このゲームに"勝ちたい"んです。そのため全員が協力してくれるとは限らない…。だから、僕の命の価値を情報によって上げ、殺されないようにしているんです。
…このゲームの攻略法は、そのまま僕の価値になっている…だなんて買いかぶりすぎですかね。合っている保証もないというのに。』

コウ「いや、情報は命よりも重い。たとえそれが間違っていたとしても、"間違っている"という情報になるんだからな。
…だが、この取引では割に合わない。今回は蹴らせてもらう。」

『…。』

…計画が破綻した。

『…どうしてか聞いてもよろしいですか？』

コウ「その情報が不確かで、尚且つ渡されるかもわからない。そんなもののために、あんたをなんとしてでも生かすだなんて、俺の行動が制限されることが割に合わないと言っているんだ。」

『ですが、情報の抱え落ちは防ぎたいはずでは？
なんせ"情報は命よりも重い"んでしょう？なら、この交渉はその情報を早く手に入れられる…いわば受け得なのでは？』