ルート2-2 ページ24
チエ「…えっと、二人の証言は明らかに違いますね?」
ミホ「これは…お互いに両立しえない証言ね。
つまり、二人のどちらかが嘘をついている狼ってことよ。」
ユウト「…はぁ、殺人が起こった遺体安置所で話した方が早いでしょ。とりあえず誰か全員集めてよ。」
ミホ「それもそうね…。なら、私とチエさん、容疑者のオサムさんとAさんは現場で待機。
サトルさんとショウマさん、ユウト君は皆を呼んできてちょうだい。」
ユウト「は?なんで僕が…」
『ユウト君、今は緊急事態です。早く全員を集めるために、協力していただけませんか?』
ユウト「…後でゲーム付き合って。」
『ええ、必ず。』
私達はミホさんの指示に従い、遺体安置所へ向かった。
チエ「あ、あの…皆さん入らないんですか?」
『少なくとも僕は入るつもりはありません。
…犯人候補を事件現場に入れる人なんていないでしょう?』
オサム「私も同意見です。
小説などでは確かに犯人候補である主人公が捜査したりもしますが、ここは現実。証拠隠滅などを疑われたくはありませんからね。」
ミホ「…そうね。狼候補である二人には、今回現場には入らないでくれると嬉しいわ。」
そんな雑談をしている内に皆が徐々に集まり、メリーが狼裁判の予告をして、調査時間が始まった。
ミホ「皆、少し良いかしら?
今回は狼候補が二人に絞れている以上、オサムさんとAさんには調査はしないでほしいの。
理由は、証拠隠滅や調査の妨害をされたくないからよ。」
オサム「わかりました。」
『異論はないです。』
ミホ「それから、各2人ほど監視もついてほしいと思っているの。誰かやりたい人は…」
ユウト「僕は調査したくないし、Aで。」
ショウマ「なら俺がオサムさんにつくぜ。さすがに力で抵抗出来る奴がいないとな。」
リンタロウ「あ、なら僕もAさんにつくよ♪ユウト君じゃ負けそうだしね。」
タクヤ「俺もオサムさんにつくか。正直調査で役に立つかわからねぇし。」
ミホ「ありがとう。これでメンバーは決まりね。みんなそれぞれの役割を頑張ってちょうだい。」
…ミホさんってすごく頼りになる大人だね。こんな時に仕切ってくれるの助かった。私の立場からはこういうこと言えないしね。
あとなんかユウト君と仲良くなるチャンス出来たし。本当にありがとう。
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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2023年10月15日 0時