ルート2-1 ページ23
ここなら誰かいるはず!
病室に駆け込むと、そこにはユウト君とサトルさんが談笑していた。
ユウト「…何してんの?」
『変人を見るような目をしないで!?
殺人犯に追いかけられてるの!口封じで殺される!』
サトル「殺人犯!?狼が動き出したのか…」
ユウト「で?現場はどこ?」
『死体安置所だけどさ!二人とも落ち着きすぎでしょ!
こっちは死体見てSAN値!ピンチ!1D6で発狂寸前だよ!?装備がスーツだからwhiteは弱点なんだ!勇者でもないからMNDは初期値なんだよ!』
ユウト「クトゥルフ·ロボトミー·MIND…あんたも結構余裕そうじゃん。」
『とにかく!今回の犯人は…』
そこで唐突にドアが開き、視線を向けた先には想わぬ人物が立っていた。
ショウマ「動くな!」
??????
…え?何でショウマさん?犯人はオサムさんだよね?ってかこれ私が疑われるやつ?まあ端からみたら現場から逃げた犯人だもんね?でも後ろを走っていたのはオサムさんだし、話の筋は通ってる。…大丈夫だよね?
ユウト「…ねぇ、なんで狼に狙われてた奴が牽制されてるわけ?」
『い、いや…僕に言われても…』
ショウマ「なあ…この中に居るんだろ?なのになんで3人も…オサムさん、答えてくれ。」
オサム「…狼はAさんです。」
『は?いや、何言って…』
サトル「い、いや、Aさんは狼に追いかけられていたんだよ?それなのに、何故彼女自身が狼だなんて…」
オサム「それは全て芝居だったんですよ。私がアオリさんが倒れているのを見つけて近寄った際に、隠れていたのか、入れ違いで部屋を出ていったんです。それが犯人ではなくてなんと言うのですか?」
『いやいやいや!オサムさんが狼ですよ!!
僕が遺体安置所に調査しに行ったら、倒れたアオリさんとその前に立つオサムさんが居て、急いで逃げたら追いかけられたんです!
その際に"お互いに運が悪いですね"って言ったんですよ!?絶対僕を2人目の被害者にしようとした発言です!』
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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2023年10月15日 0時