ルート1-舞台の裏側 ページ22
こちらはルート1-3であったショウマとコウの会話です。
ショウマ「それで、どうかしたのか？」
コウ「…Aさんについてだ。」
ショウマ「は？何でここでAちゃんが出てくるんだよ。」
コウ「現状、容疑者は既に2人に絞れている。Aさんかあの人が見たという犯人かだ。」
ショウマ「まあ、嘘を言ってるか、真実を言ってるか…ってことだろ？」
コウ「ああ。
前者なら、被害者のフリをして証拠隠滅をする可能性がある。
後者なら、いくら記憶障害とはいえ、狼にとってはこの上ないリスクだ。命を狙われる可能性が高い。
だから、Aさんの監視と護衛をしてもらいたい。」
ショウマ「…やりたいならコウ君がすれば良いだろ？何で俺が…」
コウ「Aさんに同伴を頼まれたのはあんただ。それに、全視点から白なあんたの証言の方が信用出来るだろう。」
ショウマ「うーん…まあ女性を守るのも俺の役目か。」
コウ「なら早く…」
ショウマ「あ、そうそう、その代わりに…Aちゃんのタイプの男性を聞き出してよ♪」
コウ「は？直接聞けば良いだろ。」
ショウマ「いや…俺から聞くとはぐらかされそうだからさ。」
コウ「はあ…わかったからさっさと行ってくれ…。」
〜裁判終了後〜
▶
『…え？そんなお泊まり会の女子みたいな話題をコウ君が…？』
｢悪いか？良いから答えてくれ…。｣
『うーん…そんなこと今まで考えてもみませんでした。
今、この狼ゲームを三人称限定視点でプレイしていると仮定するなら、推しはユウト君…ですかね。
でもリアルの人は僕推せないんですよね…。それに、推しと好きは別の感情ですし…。』
｢答えられないならそれで良い。結論は…｣
『ダメです！今考えますから…
…
…
…コウ君みたいな人…ですかね？』
｢お世辞は良い。誰が俺みたいな奴をタイプだと言うんだ。｣
『本音ですよ。僕はコウ君みたいな才能溢れる人が好きです。
人は自分の持っていないものへ魅力を感じますから。ほら、たまにいるでしょう？ほとんど正反対みたいなカップル。そういうことです。
…ふふ、コウ君も照れることってあるんですね。』
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ショウマ｢いやいや！なんでコウ君の方がAちゃんと良い雰囲気になってんの！？｣
コウ｢知らん、詳しくは本人に聞け。約束は果たしたからな。｣
ショウマ｢う、うーん…どうなんだろ。微妙に聞きたかったことからズレてる気がするんだよな…。｣
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作者名：トランスウォランス | 作成日時：2023年10月15日 0時
