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2章:哀悼を捧げる2 ページ3

私はこっそり死体安置所を抜け、一人植物室に来ている。早めに出たのは皆に怪しまれないためだ。誰かと密会など怪しいことこの上ないからね。声をかけたのは私だし、こういう気遣いも私がやるべきだ。
少し暇になったし、遺書でも書こうかな?







拝啓、これを読んでいるということは僕はもう死んでいるんだろうね。それとも盗み見?遺書だから今見るべきじゃないよ。まあ君の良心にかけて、僕が殺された定で書かせてもらう。
僕が主に伝えたいことは三つだ。このゲームの首謀者、攻略法、僕の正体だ。順番に説明していく。
このゲームの首謀者、それは


コウ「おい、何してるんだ。」

『あっコウ君!?…もうそんな時間ですか?』

コウ「ああ、ピッタリに来てやったというのに…あんたは何してるんだ。」

『遺書を書いていたんです。』

コウ「遺書…?死んだ後のことを気にするなんて呑気だな。」

『呑気…これは僕の良心です。
このゲームについて、僕なりの考えを残しておこうと思いまして。これなら思考がまとまりますし、万が一僕が死んだあと、残された人間の手助けになるでしょう?』

コウ「他人に配慮してなんの意味がある?理解出来んな。」

『人の好意は素直に受け取っておいた方が良いですよ、生き残り候補筆頭君。』

コウ「…ほう。そう言うということは、俺の実力がわかったようだな。」

『ポジティブですね君。まあそうですが…、』


最初からこうするつもりだったが、用心深い彼を信用させるには、"考えと行動の一致"が重要だ。
○○だと思ったから、その考えに合う行動をする。それが違和感を感じさせないためのコツだ…って、どこかで聞いたことがある。


『それでは、交渉を…始めましょうか。』

コウ「手短に頼むぞ、俺は忙しいんだ。」

『下手に出ないところは良いですが、…相手をイラつかせるのは避けた方が良いですよ。
それこそ、前回は証拠が揃っていたので良かったですが、リツさんのように第一印象で疑ってくる人もいますから。』

コウ「俺は頭の悪い奴に用はない。」

『このゲームは多数決なのですが…。』

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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2023年10月15日 0時

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