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ルート1-8 ページ20

ユキナリ「この写真は、犯行直後の犯人が映ったものと、俺が頼んで撮ってもらった捜査中のものです。二枚は全く同じアングルで撮ってもらいました。それは背景でわかると思います。」

チエ「暗いので分かりにくいですが…確かに同じですね…。」

ユキナリ「そして、犯人が立っている位置とショウマさんと俺が立っている位置はほぼ同じですよね?」

コウ「…明らかにユキナリの身長が足りていないな。」

ユキナリ「はい…。いくら手振れがあるとはいえ、別人だということがわかるかと思います。
さらに言えば、今回の狼はショウマさんと同じくらいの身長の人物であると言えるのではないでしょうか?」

ミホ「ショウマさん、身長を教えてくれる?」

ショウマ「うーん…185ぐらいだったかな。」

『では、手ぶれを考慮しても、175以上の人が候補。
そうなると…タクヤさん、オサムさん、サトルさん、コウ君あたりでしょうか?』

リンタロウ「じゃあ、呼ばれた順にアリバイを聞いていこうか。」

タクヤ「俺はリツと武器庫にいたな。直前までAにも会ってるし、アリバイがある。」

リツ「ああ、ミホに呼ばれるまでずっと一緒にいたし、犯人じゃねぇな。」

オサム「私は植物室でメモをとっていました。残念ながら証言してくれる方はいませんね。」

ミサキ「じゃ、じゃあオサムさんが…」

『いえ、まだ全員に聞いたわけではありませんし、確定とまではいきませんよ。
時間はあるんですから、焦る必要はありません。』

サトル「私は医務室にいたね。…ユウト君と一緒にいたから、アリバイはあるよ。」

ユウト「そうだね。一応一緒にはいたよ。」

チエ「その…一応って…?」

ユウト「その場にはいた。でも何か話してたわけじゃないから。」

コウ「俺はリンタロウと一階で調査していたな。」

リンタロウ「うん。だからコウ君にはアリバイがあるよ♪」

『捕捉ですが、もちろんショウマさんにも僕からアリバイが出ます。残ったのは…』

オサム「私、だけですか。」

『一応、言い訳をどうぞ。』

オサム「他の方には完璧なアリバイがあるんですか?」

『…先ほど聞いた情報通りなら。
なので、残る候補は私の証言がすべて嘘で、僕が犯人だった場合と貴方が犯人の二択です。』

オサム「なるほど…ならば、Aさんが犯人だったんですね。写真というのも、貴方が撮ったもの…なら偽装されたものだったんでしょう?」

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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2023年10月15日 0時

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