ルート1-6 ページ18
ウルフ「全員集まったようだな…。
狼による殺人後、12時間が経過した。それでは今から狼裁判を開廷する。」
メリー「みなさん…。狼に関する証拠は見つけることができたでしょうか?」
『…』
メリー「一回目は見事な推理で、犯人をあぶり出しましたね!また今回も、みなさんの見事な推理を期待しています!」
今回は一回目とは違う。いくら原作の知識があろうが、思い出せなければ意味はない。…でも、原作とはまた違う証拠を集めることが出来た。きっと大丈夫だ。犯人は見つかる。
ウルフ「狼を処刑することができたら、次の脱出の扉が開く。」
メリー「次こそ、本当に外に出られるかもしれません!
それでは、第二回狼裁判、開廷です!」
狼/裁/判/開/廷
ユウト「狼裁判も2回目か…。」
リンタロウ「といっても、前回と違って、犯行時間はもう割れてるよね、Aさん?」
『そう…ですね。白は出やすくなるでしょう。』
コウ「…とにかく、事件の概要を整理をするぞ。」
『えっと…メモを読み上げます。
今回の被害者はカウンセラーの篠崎アオリさん。昨日17時、死体安置室にて遺体として倒れている状態で発見された。第一発見者は…僕、東堂Aです。
·女性
·身長約155センチ
·死亡時刻は16:50頃
·死因は毒による中毒死
その他証拠として、現場には赤いマグカップが割れた状態で残されていました。』
リツ「そのマグカップってさ…私心当たりがあるんだよな。…なあユキナリ?」
ユキナリ「た、確かにリツさんにコーヒーは勧めましたけど…でもそのあと、Aさんと図書室で一緒に飲んだんです!あれは事件に関係ありませんよ!」
…たしか、今回のユキナリ君は狼だったはず。でも、アオリさんを殺してはいない。だってあのマグカップはダミーだったから。偽証なんて本当はしたくないけど、この裁判では嘘をついたって現実みたいに罰せられる訳じゃない。狼を見つけることがこのゲームの目的なんだから、多少のことは許してほしいな。
『…そうですね。コーヒーに毒は盛られていませんでしたし、現場に落ちていたのとは違うかと。』
リツ「ふーん…まあ嘘付く理由もないか…。」
ショウマ「っていうか、あれはダミーで、本当は腰の傷が致命傷って話じゃ…」
『そうですね。今回使われた毒は"経口での毒性が極めて低い"ようなので、外傷のあれが致命傷でしょう。
4時間かけて武器庫の毒全てを調べたので間違いないかと。』
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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2023年10月15日 0時