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ルート1-3 ページ15

『それに、たしか僕は犯人の姿を撮影したはずです。
ミホさんにスマホを渡しましたよね?』

ミホ「えぇ。確かに犯人の姿は写っていたわ。
…でも、部屋の暗さと手ぶれのせいで誰かまでは特定出来なかったの。」

『そ、そんな…すみません、僕が不甲斐ないばかりに…せっかく犯人がわかる手がかりだったのに。』

オサム「結局振り出しに戻ってしまいましたね…」

ユキナリ「なら…早く調査を始めましょう。あと12時間しかないんですし…」



そうして私たちは、事件の調査を各々で開始することになった。



『あの…ショウマさん、事件の調査をしたいのですが…同伴しても良いですか?』

ショウマ「それは別に構わねぇけど…Aちゃんはやっぱり休んでた方が良いんじゃ…」

『いえ、これは僕の失態によって起きたことです。
だから僕自身が狼を特定しないといけない。』

ショウマ「そんなに思い詰める必要はないと思うけどな…」

コウ「おい、ショウマさん。少し良いか?」

ショウマ「ん?コウ君からなんて珍しいな。
ちょっと待っててくれ、すぐ戻ってくるから。」


あ…いっちゃった。二人の間に接点なんてあったっけ。まあ気にしてもしょうがないか。
それより今は狼の特定だ。

とりあえず、私目線の白を洗い出しておこう。
まず、犯行直前に話していたリツさんとタクヤさん。私の後ろにいた以上、死体安置室にはいけないよね。
次に、私が逃げ込んだ大部屋にいたミホさん、ショウマさん、チエさん。この三人は、犯人が私を追いかけてるときに一緒にいたみたいだし、犯人は廊下にいたはずだから違う。
…今はこれくらいかな?
みんなからアリバイを聞けば、もっと絞り込めるはず。犯行時刻が特定されているだけでも結構違うのかも。
あとは…なんでアオリさんは犯人に襲われたんだろう。多分、私を待っているときにたまたま…かな。
でも、あの警戒心の強いアオリさんだ。時間をずらして犯人とも同じ約束をしていた可能性もある。…これは保留かな。
それに、全てを明らかにする必要はない。このゲームの目的は"狼を吊ること"なんだから。


ショウマ「お待たせ。待った?」

『なにデートみたいなこと言ってるんですか?
早く調査を始めましょう。』

ショウマ「相変わらず冗談とか乗ってくれないね…。」

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作者名:トランスウォランス | 作成日時:2023年10月15日 0時

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